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Error code:   DatasetGenerationError
Exception:    TypeError
Message:      Couldn't cast array of type struct<id: int64, sanity: string, url: string> to null
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                File "/src/services/worker/.venv/lib/python3.9/site-packages/datasets/builder.py", line 1870, in _prepare_split_single
                  writer.write_table(table)
                File "/src/services/worker/.venv/lib/python3.9/site-packages/datasets/arrow_writer.py", line 622, in write_table
                  pa_table = table_cast(pa_table, self._schema)
                File "/src/services/worker/.venv/lib/python3.9/site-packages/datasets/table.py", line 2292, in table_cast
                  return cast_table_to_schema(table, schema)
                File "/src/services/worker/.venv/lib/python3.9/site-packages/datasets/table.py", line 2245, in cast_table_to_schema
                  arrays = [
                File "/src/services/worker/.venv/lib/python3.9/site-packages/datasets/table.py", line 2246, in <listcomp>
                  cast_array_to_feature(
                File "/src/services/worker/.venv/lib/python3.9/site-packages/datasets/table.py", line 1795, in wrapper
                  return pa.chunked_array([func(chunk, *args, **kwargs) for chunk in array.chunks])
                File "/src/services/worker/.venv/lib/python3.9/site-packages/datasets/table.py", line 1795, in <listcomp>
                  return pa.chunked_array([func(chunk, *args, **kwargs) for chunk in array.chunks])
                File "/src/services/worker/.venv/lib/python3.9/site-packages/datasets/table.py", line 2065, in cast_array_to_feature
                  casted_array_values = _c(array.values, feature.feature)
                File "/src/services/worker/.venv/lib/python3.9/site-packages/datasets/table.py", line 1797, in wrapper
                  return func(array, *args, **kwargs)
                File "/src/services/worker/.venv/lib/python3.9/site-packages/datasets/table.py", line 2102, in cast_array_to_feature
                  return array_cast(
                File "/src/services/worker/.venv/lib/python3.9/site-packages/datasets/table.py", line 1797, in wrapper
                  return func(array, *args, **kwargs)
                File "/src/services/worker/.venv/lib/python3.9/site-packages/datasets/table.py", line 1950, in array_cast
                  raise TypeError(f"Couldn't cast array of type {_short_str(array.type)} to {_short_str(pa_type)}")
              TypeError: Couldn't cast array of type struct<id: int64, sanity: string, url: string> to null
              
              The above exception was the direct cause of the following exception:
              
              Traceback (most recent call last):
                File "/src/services/worker/src/worker/job_runners/config/parquet_and_info.py", line 1412, in compute_config_parquet_and_info_response
                  parquet_operations, partial, estimated_dataset_info = stream_convert_to_parquet(
                File "/src/services/worker/src/worker/job_runners/config/parquet_and_info.py", line 988, in stream_convert_to_parquet
                  builder._prepare_split(
                File "/src/services/worker/.venv/lib/python3.9/site-packages/datasets/builder.py", line 1741, in _prepare_split
                  for job_id, done, content in self._prepare_split_single(
                File "/src/services/worker/.venv/lib/python3.9/site-packages/datasets/builder.py", line 1897, in _prepare_split_single
                  raise DatasetGenerationError("An error occurred while generating the dataset") from e
              datasets.exceptions.DatasetGenerationError: An error occurred while generating the dataset

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1,001	ノマド	一、「冬はいつもここにいる」とカラスは言った。雌なのだろう、女性のかんばせと身体を持ち、長い黒髪と冬のセーラー服を涼風になびかせる姿は確かに烏のそれであった。私は如何にも女性と言った見目からは想像出来ない低い声、男性ともとれる話し方に、最初は混乱したものの、やがて親しく話せる程度の間柄になった。その辺りの男子よりも背が高く、白い肌も凛々しい彼女は、北海道では珍しい小春日和の昼過ぎ、立ち入り禁止になっている学校屋上で初めて邂逅を遂げた時から私の憧れだった。 [newpage] 　二、「あなた、カラスという名前なのですか。名字などは」「ワタリガラスに名字は必要ないし、そもそも君に、カラスという名前が姓なのか名なのか分かるのか」　私は慌ててかぶりを振った。言われてみればカラスはカラスでありまた渡りをする烏であり、それ以上の存在ではないため、姓名は必要でないように感じたのである。「それでは、カラスさん」「さん、ね」「ええ、私、それなりに礼儀正しいのですよ」　カラスは笑った。「こそばゆい。尊敬されるなど、まずない事だから」「そうですか。しかし、北欧神話では、オーディンの使いとして、フギンとムニンというワタリガラスがいます」「私は、北欧まで行かないよ。精々がカムチャツカまでだ」「成る程」 [newpage] 　三、　私は彼女を、カラスと呼び捨てにする事とした。三度目にさん付けをした時、困ったような顔をされたからである。人を、否、誰かを困らせるのは好きではなく、まして気まずい顔などされたら、理不尽に怒りを感じてしまう。好きでない。怒るのも困らせるのも好きではない。殊に、憧憬を抱いている相手に対しては。友人と思いたい、カラスに対しては。勿論私の怒りや焦燥などカラスは気にも留めないかもしれないが、それはそれとして、ごく個人的ながら、こうありたいと望む自分は存在する。 [newpage] 　四、「カラス、あなたはとても大きい。女性として。シャープでもあります。私はちびで丸っこいから、とても羨ましいのです。渡りに出たら、私もあなたのようになれますか」　カラスはそのような事を言うと可笑しげに答える。いつでも、彼女はそのような表情をしている。「順序が逆だよ。私は渡りをするために生まれて来たからこのような姿なのであって、渡るに連れて姿を変えて来た訳ではない」「では、私など、男子にからかわれるためにこのような格好に」「自分を卑下するものではないよ」「はい、カラス、あなたがそう言うなら」　はは、とカラスは微笑み、聞いたことのないメロディを口ずさむ。　それは明らかに人間の声ではないものの、札幌の繁華街や住宅地を明け方行き来するハシホソガラスよりも品が有り、どこか異国的な情緒を感じさせた。カムチャツカの民謡だろうか。今でも分からない。 [newpage] 　五、「フギンとムニンというのは偉いのか」「一応、神の使いだとか言われていますもの。神がいないとしても、お話として偉い事になっているのです」「偉くて良い事などあるのか」「面倒事なら或いは。生徒会長などはいつも眉間に皺を寄せています」「では校長ならどうだ」「教師が偉いとは思えないのです。色々と、若いなりに怒りを感じているもので」「成る程、君は大変だ」 [newpage] 　六、　カラスの言葉はいつでも何処か他人事のように聞える。実際他人事であるし、種すら違うのだから当然と言えど、あまりの自然さに潔いと感じる時もしばしばである。私は教師に対して色々怒っているが、カラスは渡りを行い、餌を食べ、神の使いと崇められるだけだから仕方ないのかもしれない。否、だけ、という表現はカラスに失礼である。私は自分の浅はかさを反省する。彼女はいつだって尊敬の対象だし、悪し様に言いたくはない。それが微かな言葉のあやでも。 [newpage] 　七、「君は真面目過ぎるのだ」とカラスは言う。渡りは真面目ではないのだろうか。　ともあれ、冬の間カムチャツカから降りてくるワタリガラスのカラスは、いつでも立ち入り禁止の屋上で私を待っていてくれたので、それだけでも満足だったし、真面目か否かは特段問題ではなかった。へちゃむくれの私だけが知っている、世界最大の烏。その化身。化身なのだろうか。「化身ではないよ」「では、例えばです。カラスはこの場で鳥の姿に変わるのですか」「それは出来るが、恥ずかしいからしない。同性とは言え、友人の前で裸になるような真似はご免なのだ」 [newpage] 　八、　友人！　クラスに一人か二人しかそのように呼べる人間のいないミソッカスに、偉大な友人が！「どうしたのだね、涙など流して」「嬉しいのです。あなたが友人と呼んでくれたから」「私もね、君が相手をしてくれて嬉しい。だから友人と呼んでいる。お互い様だ」　嗚呼、カラスはどこまでも優しいように思われた。明け方に品性の欠片もなく喚き散らすハシボソガラス達とは大違いである。彼女がもし、あの下品な、いや、同種を悪く言ってはいけない。私は、カラスの友人であるために烏を認めなければならない。その程度の矜持は持っている女子高生だと、一応自分だけでも信じたい。 [newpage] 　九、　カラス、私のカラス。寒いのが辛ければ、家に迎えたい。しかし、渡りを止めた彼女は魅力をも失うだろう。そのように出来た身体なのであって、決して家でぬくぬくと過ごすための美麗さではない。「君は、私を止めないのか」「ええ、あなたは渡りをするのが生業ですもの」「生業ね」「そうです。生業なのです」「ならば、喜んで受け入れるよ」 [newpage] 　十、　思慮の深い、カラス。フギンとムニンは思考と記憶を司る。ならば、この見目麗しくない女子生徒も、彼女の頭に、髪の毛に、セーラー服に、白い肌に残り続けるのだろうか。はてさて、まったくもって分からない。そうしている内に冬は明けようとしている。渡りに出るであろうカラスと、セーターを薄手の物に代える私。相変わらず後ろ暗さの欠片も見せずに鳴き続けるハシボソガラス達。三年生である私は推薦にて大学進学を決めており、来年屋上に来る事はない。 [newpage] 　十一、　別れが近いのかもしれないとセンチメンタルに考え、すぐにそれを打ち消そうとする。また会える。また会える。彼女がワタリガラスの姿をとっていたとしても。「ねえ、カラス、私はいつでもこのニット帽を被ることにしますよ」「それはまた奇矯な事だ」「そうすれば、屋上からいなくなっても、私を見つけられるでしょう。ねえ、カラス、私は、あなたと友人でいたいのです」「会えなくても友人ではいられる」「いえ、会いたいのです」「困った娘だ」　嗚呼、困らせてしまった。馬鹿な娘。 [newpage] 　十二、「よろしい。私は君を見つけるよ。ニット帽を被っていなくともね。何しろフギンだかムニンなのだから」「はい、カラス、ありがとう」「そして、私はね、残念だが今から北へ行くのだ」　何となく、そのような気はしていた。へちゃむくれのミソッカスでも、女には特殊な勘が備わっているのである。ワタリガラスはカムチャツカへ、その間に女子高生は女子大生になる。セーラー服を捨てて。 [newpage] 　十三、「最後に、気恥ずかしいが、私の姿を見せておこう。そうすればきっと、君もいずれ私を見つけるだろうから」「ええ、カラス。必ず、です」　カラスは、そして、鳥の姿に変わった。光に包まれもせず、不定形になる事もなく、極めて無骨に変身を遂げた。セーラー服を脱いで飲み込み、白い肌を露出させ、腰まであるかという黒髪をさっと翻したら、もう一羽のワタリガラスになっていた。まさか服を飲み込むとは。消化不良を起こさないのだろうか。 [newpage] 　十四、「さて」「あら、口が聞けるのですね」「失礼だな。何にでもコツというものがあるのだ」「勿論です」「練習したのだよ」　私は、初めてカラスを笑った。唯一の友人といつか言ってくれた彼女が、そのだけのために、鳥の姿で人間の声を発しようとしている様子が思い起こされ、何やら可笑しくなったのだ。「失礼な、失礼な」笑いが止まらない間、カラスの言葉もまたひたすら繰り返された。「失礼な、失礼な」 [newpage] 　十五、「しかし、君、私が白い姿だったのは幸いだろう。突然変異というのかな。白く生まれた私はワタリガラスにしては虚弱だが、その分友人の目にはつき易い」「私も、ちびで丸っこく育ったから、あなたの目に止まるでしょう」「勿論だ」「失礼な」「お互い様ではないかね」「失礼な、失礼な」　カラス。私の、カラス。いつかまた会えるだろうと言い残し、白い、世界で最も大きく偉いワタリガラスは飛び去って行った。次の冬に会いましょう。私の叫びは届いたろうか。何せ、彼女は飛ぶのが速い。風を切る音で聞えなかったかもしれない。嗚呼、恥ずかしい。屋上から叫ぶ、平凡な娘。 [newpage] 　十六、　こうして高校三年生における私とカラスの話は終わる。冬の最中から終盤にかけてのお話である。その後何度となく彼女を見かけ、人の姿で出会う事もあったが、ワタリガラスは人間より寿命が短い。渡りを止めたのか、その間に死んだのか、それとも神の使いにでもなったのか知らない、とにかく数年後には白い姿を見る事もなくなり、私は代わりとしてムニンのストラップを買った。	ja	General	[ "オリジナル", "女子高生", "北欧", "短編", "創作", "2001〜5000字" ]	[ "オリジナル小説10users入り" ]	1,280,393,787	1,310,313,876	https://i.pximg.net/c/60…f_master1200.jpg	false	{ "like": 25, "view": 2738, "bookmark": 15, "comment": 14, "marker": 2, "page": 16, "word": 1989, "chars": 4092, "readMins": 491 }	Unknown	false	{ "id": 139, "title": "鳥の話", "idx": 2, "complete": false, "next": -1, "prev": 7830 }	[]
1,000	ななめうえの恋　サンプル	[pixivimage:11854448] コミックマーケット78　1日目に発行予定の新刊の一部です。 (注：成人向け冊子となりますので、お買い求めの際には身分証明書が必要です) 松野と影野のリバーシブル。イラスト部分は表紙デザインとなります。執筆、転載許可を下さったpnrpさん、有難う御座います。 [newpage] [chapter:斜め上] 僕は何時も斜め上を見ている。斜め上にあるのは、顎のラインと喉の出っ張り。少し尖った厚めの唇と瞳を覆う前髪の束。君の横顔を見て話す言葉。少しぼんやりとした君は聞いてない言葉もきっとあるだろう。それでも僕は斜め上を見る。見上げる横顔を好きだと思って。これ以上背が伸びるかは解らないけれど、出来れば並びたいななんて考えながら。僕は、ななめうえに恋して、生きている。 [newpage] [chapter:近くて遠い距離抜粋] マックスの状態が宜しくない。『ぢうでん』の回数が急に増えたかと思えば、普段、何通も送りつけられるメールが来なかったりもする。学校にいてもその変化は顕著な物だった。些細な事で怒ってはすぐにしょんぼりとして謝る。どうかしたのかと聞いても、何時も答えは同じだった。何でもないよと。昔からマックスにはこう言う所がある。付き合い始めた三年前から変わってはいない。こうなってしまうと、マックス自身が底にぶち当たり浮上して来るまで、俺に出来る事なんて精々『ぢうでん』程度なのだ。その度に己が無力を思い知る。何も欲しがったりはしない。誰かの手を当てになんかしてくれない。俺が手を差し伸べられるのは、俺が何かをした場合だけなのだ。原因が俺にあれば、未だよかったのに。原因が俺にあれば、もう少し何かを出来るだろうか。何かを、する事が出来るだろうか。痛みを共に受け止めあう事も出来ず、求められた時にだけそっと抱き締めるだけで精一杯の俺が。 [newpage] [chapter:カットオフ　抜粋] 僕は、僕なりにずっと考えていた。異性ではなく同性に恋愛感情を抱く事、それが世間の定義から照らし合わせるならば異常な事。今までも悩まなかった訳じゃない。沢山の時間を悩み、考え、僕が世間的には異常である事を受け入れていたつもりだった。あくまでも表面的には。そう言う事なのだから、仕方がないと思いつつも、もしも抜け出す道があるのであればと考えなかった訳じゃない。結果として、今までの三年間、愛なんて言葉は照れくさいけれども、僕にそこまでの感情を抱かせる人間は、同性で同輩の仁ただ一人だった。好きだと思っている。けして綺麗事じゃない。子を成さないモノとして生まれた僕らがもしセックスするなら、それは余程強引な手段を用いて、周到な準備をしてからでなければ出来ないと思い知ったカーテンの薄暗がりの中。あの日――出て行ったはずのねーちゃんと会った日。碧美の決断を正しいと未だに僕は思えない、けれど、あの後一人、普段は使わない器官での自慰に耽った後で僕は思った。受け入れていたつもりの僕自身を一番拒絶していたのは、僕だったのだと言う事に。 [newpage] [chapter:先見るもの後見るもの　抜粋] 稲妻町の北口改札で待ち合わせたはずだが、遅刻魔のマックスは結局約束の二十分後くらいに漸くやって来た。制服の俺とは対照的に、一度帰宅しているのか私服姿で。「ごっめん遅れて！」「何時もじゃないか」本当に何時もの事なのだが、今日はどうしても苛々している。何も聞かされなかった事が腹立たしい。「あ、今日は不機嫌？ごめんってばー」「聞きたい事がある」「あれの事でしょ、とりあえず場所変えない？」「どうして、退部届を出したんだ」「怒られるとは思ってたよ、でもまぁ、とりあえずどっか入って」「そんな事はどうでもいい！」元々俺の声はそんなに大きくもないからか、帰宅時で混雑している駅前でも、周囲の人間が俺達を気にしているような様子は余りない。「……そんなに、嫌だったの？」「俺は……」遠くない未来、俺も進学の為引退を待たずに退部する日が来るかも知れない事も解っている。それでも、せめて一言何かを言って欲しかった。今までずっとずっと、何も言ってくれないマックスに悩まされ続けて、互いが知り合ったサッカーと言う繋がりでさえも否定された気がして辛かった。こんな時に思い出すのは、よかった日の事ばかりだ。フィールドを走る背中。先見る者の背を見る後見る者。パスを出す時に一瞬繋がるように感じる互いの呼吸。未だ共に走れると信じていた、マックスはそれに終止符を打ったのだ。マックスは絶対に戻って来ない。もう、フィールドに立つ事はない。「……仁、泣いてるの？」「泣いてない」感情が高ぶっている事は解っていたが、涙を流すような状況ではないと俺は思っている。上手く伝えられないと言うそれだけで、例えば泣いて縋れば戻るのか、そうすれば全てが解決するならばやったかも知れないが、そう簡単に涙なんて出ない。それに、何をしてももう、昨日のマックスは帰って来ない。「泣いてる訳じゃないんだね。よかった」「何も、よくない」「言わなかった事は謝る。責められてもしょうがないって思ってる」「俺は、どうすればよかった？」「どうすればよかったって言われても、結論は同じなんだよ」マックスはやはり、少し疲れたような顔をしていたが、昨日まで感じていた閉塞感のような物は既にそこにはなかった。「僕は、僕が本当に生きたい道を行くって決めたから」「それが……退部なのか？」「結果的にはそうなるね。僕も本当はもっとサッカーしたいって思ってたけど、今からじゃかなり遅いスタートだから」「マックスの、行きたい道って？」「仁と一緒に歩いて行ける人生」「これだけの喪失感を俺に負わせて？」「僕だってなくさなかった訳じゃない。何かを手にする時には、必ず何かをなくしてるんだ」「マックス」前髪越しではあるが、じっとマックスの目を見ながら俺は聞いた。こんな馬鹿げた質問をするならば、やはり場所を変えておけばよかったのかも知れないと、今更思っても後の祭りだ。「俺の事を好きか？」マックスは目を逸らさず、俺の前髪越しの目をじっと見ていたのだと思う。「愛してる」	ja	R-18	[ "R-18", "C78", "イナイレ[腐]", "影野" ]	[ "サンプル", "腐向け" ]	1,280,393,786	1,280,483,762	https://i.pximg.net/c/60…0_master1200.jpg	false	{ "like": 7, "view": 1254, "bookmark": 4, "comment": 0, "marker": 0, "page": 5, "word": 1408, "chars": 2738, "readMins": 328 }	Unknown	false	null	[]
1,012	妖精と魔法使いと旅人と	年老いた魔法使いはランプに火を灯すと、天井にかけた。　椅子が軋んだ音をたて、紙が擦り切れるまで読んだ書物を開く。　時折自前のひげが本に挟まらないよう気を配りながら、魔法使いは頁をめくった。　静かな時間が過ぎていく、湯気を立てたお茶は次第に冷めていった。　しわだらけの手が湯のみに触れ、ようやく魔法使いは時間の流れを感じた。　ため息一つ。魔法使いは老眼鏡を外すと目頭を押さえた。　風が窓をカタカタと鳴らす。「やかましいのがおらんのも、寂しいものじゃの」　窓に作った小さい小窓に目をやり、つぶやく。　それは猫が通るには小さすぎて、さらに小指の爪ほどの小さな鍵がついていた。　小さな来訪者がいつ来ても良いようにと、昔自分で取り付けたものだった。　――じっじー、この部屋かび臭いぞぉーっ。　そんな事を言いながら、あの子はよく魔法使いを部屋から連れ出したものだった。　本を開いたままにして、魔法使いは新しいお茶を煎れようと腰をあげた。　小さい家は本で埋もれていたが、唯一来客を迎えるためのテーブルの上だけは片付いていた。　前にここに人が座ったのは、何年前だったろうか。　――村で物知りだとお聞きまして。お話を伺っても宜しいでしょうか？　礼儀正しい若者だった。　異国を巡る旅をしながら、書紀として地方の伝統などをまとめているという。　わしは知っている限りの事を、話して聞かせた。　今はあの子と一緒に異国の空の下を旅しているだろう。　多少口うるさいが、妖精は幸運も招くと言う。　そう悪いことにはなるまい。　ストーブの上に置かれたヤカンから急須へと熱い湯が注がれる。　ほどなくして芳醇な香りが部屋を漂い始めた。　窓が先ほどより強い音で鳴った。「今夜は嵐かの」　一息お茶に吹きかけ、年老いた魔法使いはお茶をすすった。　外で何かが光った。　遅れて、大地を揺るがす凄まじい音が響く。　雷なら珍しいことでもないが……外を見た魔法使いは目を見張った。　橙色の炎が木々の隙間で小さく踊っていた。「いかん。あそこはあの子の――――」　年老いた魔法使いは見かけより機敏に動くと、入り口に立てかけてある樫の木の杖を手にし、小屋を出た。　雷と風が猛る中、魔法使いは火の元へと急いだ。 [newpage] 　パチパチ。　火の粉が次々と花を燃やしていた。　黒コゲの幹の周囲から炎が昇ると、小さな花畑に襲い掛かっていた。　年老いた魔法使いは花畑に踏み込むと、雨が降る様必死に祈りを捧げた。　強風が火を大火へと育て上げていく。　しわの寄った額から汗が伝う。それは空を舞う煤（すす）が顔を汚したせいで、黒い筋を残した。　煙が立ちこめるのも構わず、魔法使いは祈りつづけた。　煙を吸って咳き込む。　年老いた魔法使いは、咳が止まらず苦しげにうずくまった。　――じっじー。ほら、花のひげ飾りーっ。アハハ。　ここはあの子が好きな場所、そして年老いた魔法使いの大切な場所でもあった。　火の粉が魔法使いのマントを焦がす。雨は降りそうに無かった。　酸欠から頭の中が真っ黒に塗りつぶされても、魔法使いは祈るのを止めなかった。　――じっじーっ。　しわがれた手から杖落ち、そのしわだらけの目が閉じられた。 [newpage] 　しゃんしゃん。　ヤカンが騒がしく蒸気を吹き上げていた。　ああ、火から降ろさんと……と、年老いた魔法使いはしわに隠れた目を開けた。「じっじーっ！！」　妖精はすぐさま、その高い鼻に飛び込んだ。「ばかばかばかばかっ」　そのまましわだらけの額を叩く。「こ、これよさんか」　魔法使いは妖精を掴みあげる。　妖精はボロボロ涙を零し、声をあげて泣き喚いた。「――――？　なぜお前がここにおる。旅はどうした」　魔法使いの疑問は、若々しい声が答えた。「三年のお約束だったでしょう？　少し早く着いていて良かった。喉に痛いところなどは？」　薬湯の独特のエグイ香りが漂う湯のみを差し出し、若者は告げた。　妖精が旅人に着いて行きたいと訴えた時、魔法使いは三年後に戻ってくることを条件に送り出した。　その約束を旅人は守った。正確には、一ヶ月近く早い。「予定より早く着いたのは、この事を予知されていたのかもしれませんね」　雷が落ちたとき、妖精は若者のフードから飛び出した。　風をものともせず魔法使いの小屋に着くと、そこには煎れたばかりのお茶が湯気をあげているだけだった。　すぐさま辺りを飛び回り、火災とそこに倒れる魔法使いを見つけ、いち早く旅人を呼んだのだ。「そうか……こんな老いぼれをありがとう。しかしまさか、お前に命を助けられるとは」　魔法使いは若者に礼を言い、妖精には驚きの目を向ける。「じっじー。花なんてまた植えたら良いんだよーっ。珍しい植物の種だって、いっぱいいっぱいお土産に持って来たんだからっ」　そう言って妖精は若者の服に飛び込むと、皮袋を抱えて顔を出した。　年老いた魔法使いが花を好むと知っていたので、お土産にと行く先々で集めたものだった。「そうじゃな……。聞かせてくれんか。二人がどんな旅をしたのか」『もちろん』　長い旅から戻った二人は、元気そうな魔法使いに安心し、にこやかに笑った。　翌日、誰よりも早起きした魔法使いは二人を起さないよう気を配り、花畑を見に行った。　炎が静まった花畑は土と灰が積もるだけだった。　燃えてしまった花も、後の良い肥料になる。　そして、燃えなかった石が花畑だった場所には残されていた。　灰の積もる墓碑を魔法使いは手で払った。　――じっじー。　そう呼んでくれた幼い子供との思い出が蘇る。　墓に添えた花がいつしか花畑となって、一人の妖精がその花畑に姿を見せるようになった。　幼くして死んだ子供は、時に妖精になるという。　この花畑がある限り、あの子は旅先でも無事であると魔法使いは信じていた。　だからこの花畑が失えばあの子も居なくなってしまう、そんな不安に駆られた。　しかし、もうあの子はこの花畑に縛られてなどいない。　あの子の集めた花の種をこの地に蒔けば、さぞ美しい花が咲くことだろう。「わしはそれを見守ることにしようかの」　一週間がすぎて、年老いた魔法使いは二人を見送った。　そのしわだらけの手には、旅人と妖精が作った――まだ未完だったが――書紀の写しがあった。「じっじーっ。また三年後に会おうなーっ」　妖精は旅人の頭の上で小さい腕を力いっぱい振りまわした。「ふぉふぉふぉ。孫を頼んじゃぞ」　若者に聞こえたかどうかはわからないが、魔法使いは満足げに小屋に戻った。　……翌年、花粉症への対処の仕方を調べる年老いた魔法使いの姿があった。おしまい	ja	General	[ "オリジナル", "ファンタジー", "ほのぼの", "ショートショート", "掌編", "完結" ]	[ "オリジナル小説10users入り" ]	1,280,393,873	1,280,393,873	https://i.pximg.net/c/60…6_master1200.jpg	false	{ "like": 39, "view": 1523, "bookmark": 44, "comment": 0, "marker": 8, "page": 3, "word": 1550, "chars": 2971, "readMins": 356 }	Unknown	false	null	[]
1,032	A sacrificed lover.	月が異常な変化を見せたあの頃から貴女のことを忘れることができない人付き合いが苦手で冷たく当たってしまう私にも優しく笑ってくれた貴女のことがその笑顔を私だけのものにしたいその声を私だけのものにしたい他の人をその瞳に写したくない私と貴女の二人だけで暮らしたいその気持ちを伝えたら貴女はどう思うのだろう？返ってくる返事は軽薄？それとも私の望む言葉？考えるだけで憂鬱になる人付き合いの上手い貴女だから私が気持ちを伝えても他の誰かと同じように返事をするのだろうそれに貴女は人間だ、妖怪の私に比べたら寿命はとても短いいつか貴女は私より先に死んでしまう… その前に貴女を私だけのものにしたいでもそんなことをしたら嫌われてしまうに決まっているそれでも私は貴女を一人で独占したい壊してしまいたいくらい好きな貴女を独占したいそんな時ドアを開ける音とともに愛しい貴女の声がした「アリス、遊びに来たぜ」「あら、魔理沙どうしたのよいきなり、今は忙しいから早く帰って頂戴」ああ…またやってしまった貴女の前だといつも素直になれない、心にないことを口走ってしまうそんな言葉を聴いて貴女は酷いぜと少し困ったように言ったそしてコツコツと歩く音が狭い部屋の中に響くまた何か持っていくのだろう貴女が物を借りて返さないのはまた会うための道具というけれど他の人の物なんて借りて欲しくない足音が私に近づいてきたそして丁度私の後ろで止まるそれと共に貴女が声をかけるどんな言葉なのだろう？またいつもの事だろうけどもその言葉に期待をしてしまう「なあアリス少し作りたいものがあって紅玉を探しているんだがどこかに心当たりはないか？」やっぱりいつもの事だった期待はするものではないのだろう「知らないわ、それに紅玉なんて名前すら聞いたこともないもの」呼ばないで「残念だぜ、アリスなら知ってると思ったらかな…」もうそれ以上呼ばないで「もしよかったらアリス、一緒に探してくれないか？」ぷつんと私の中で何かが切れる音がしたそれはよく分からない感覚でどう例えればいいのか分からないだけど行動は理解できた丁度私の後ろに立っていた貴女の首を絞めているただそれだけだ息が出来ず苦しいのか貴女は口をパクパクと動かしているそれとも何かを伝えようとしているのだろうか？口の動きで何を言いたいのかは分かるけれど目の前がかすんで見えない「ごめんなさい魔理沙、ごめんなさいごめんなさい」「ア……リス……」最期の力を出し切ったような声で貴女が私の名前を呼んだあぁ…ついにやってしまった魔理沙を※してしまったまた遠くに貴女はいってしまった自分の手で遠くへ引き離してしまったただ近くにいて欲しかっただけなのに…… 私は魔理沙を抱きかかえある場所へと向かったもし願いが１つだけ叶うのなら魔理沙、貴女の傍で眠らせてください ---------------------- ある日鴉天狗が新聞を持って里へやってきた「あやややや！号外号外ですよ！」私は鴉天狗がばら撒いていった新聞を拾い目を通す【心中か！？無縁塚で発見された２人の遺体、事件の可能性も】相変わらず情報を集めるのだけは早いようだしかし起こったことをまとめて記録しないといけない私にはありがたいことだ確かな情報が集まり次第このことはしっかりと記録するつもりでいるそれが私の仕事だからだ【２人の遺体の死因はそれぞれ違うもので１人は絞殺でもう１人は裁ち鋏で刺殺されたようだ。】【調べによるとその鋏は刺殺された１人の持ち物と考えられる】【そして１つ不可解な点がある】【刺殺された１人が安心したような表情で絞殺された１人の遺体を抱きかかえるようにして死亡していたのだ】【これから詳しく調査を進めるが情報が不十分なので情報を知っている方は情報の提供をしてくれるとありがたい】	ja	General	[ "マリアリ?" ]	[]	1,280,393,953	1,280,393,953	https://i.pximg.net/c/60…8_master1200.jpg	false	{ "like": 13, "view": 1403, "bookmark": 12, "comment": 0, "marker": 1, "page": 1, "word": 922, "chars": 2054, "readMins": 246 }	Unknown	false	null	[]
1,013	心の雨が降る	―――空が泣いている誰かがそんなことを言っていたのを思い出した。君が泣くと雨が降って、君が笑うと雲がなくなって晴れる……。なんだか、君が天気を操っているみたいだね。最近雨ばかりなのも君が泣いているせい？じゃあ、雨を降らせないように、僕がいつも君の隣で笑わせてあげるからね。僕に君は確かそう言った。僕の隣にいてくれると…………。だけどね、僕は今ひとりになってしまった。明かりなんてない、暗くて、冷たい、空なんて多分一生見れないところにいる。今更、僕が君にしたことを後悔したって君が僕の隣で笑ってはくれることはもう二度とない。冷たい壁から聞こえるこの雨の音も、君が言ったように、僕が降らせているものなのかな。もし、そうだとしたらこの世界は当分太陽を拝むことはないだろう。これは僕が降らせている止むことのない心の雨――――	ja	General	[ "オリジナル" ]	[]	1,280,393,874	1,314,601,564	https://i.pximg.net/c/60…b_master1200.jpg	false	{ "like": 6, "view": 495, "bookmark": 8, "comment": 0, "marker": 0, "page": 1, "word": 215, "chars": 482, "readMins": 57 }	Unknown	false	null	[]
1,064	ユキたんハァハァ。	ガチャガチャ…、ガチャガチャ…… ガチガチガチガチ… ガチャガチャガチャ……、ガチャガチャガチャガチャ……… ドンッ！！！裕太「あー…ッチクショウ、ダメだ、完全に壊れやがった…」今にも凍りそうな部屋でいら立った俺は裕太。この秋に春に入ったばかりの会社をやめて、ニート生活を勤しむよくある若者である。裕太「こんな時間に電気屋もあいてないし… クソッこいつさえ動けば冬の新番アニメで今ごろヘヴン状態だったはずが…」涙目で壊れてしまったヒーターを見ていてもどうしようもないのだが、唯一の暖房器具だったものがフッと息を吹返さないかと期待してみても、結局動かないものは動かないという現実が立ちはだかる。裕太「仕方ない、フトンに入っても寒いぐらいの寒さだ。何か温まるものはなかったかな…。カイロとか…」そうつぶやき何かないかと探す俺の視界に、見慣れないものが見えた。 [newpage] それは大家のおばさんがみたら即警察に通報されそうな、ザグザグの頭、ぷにぷにのほっぺ、細い手足、透き通るような青い髪瞳…、そこには俺の部屋にいるはずもない小さな少女がちょこんと座っていた。裕太「…お、おい？」？？？「あー…何ヶ月ぶりだろう、この穏やかな感じ」裕太「おい？聞いてるのか？」？？？「温度もだけどいろいろな意味でこんなに寒い部屋なんて…、いまどきないよねぇ」裕太「＃…おいっそれは俺の悪口を言ってんのか？！」？？？「きゃッ…な、なにッ？」悪口を言われ気が立った俺は、つい少女の肩に手のばしていた。少女の肩は人間ではないぐらい冷んやりとしていた。裕太「何じゃないだろ、不法侵入で訴えるぞ」？？？「あー…あなたがここの部屋の主ね。ユキのことが見えるの？」裕太「ユキって言うのか。まったく…憎らしい、この寒さの象徴みたいな名前しやがって」ユキ「お兄さんカンがするどいね、ユキ実は冬の妖精なの。季節のかみさまほどじゃないけどここいらの冬を調節してるんだよ」 [newpage] 目の前のユキは悪びれる感じもなくほがらかに話してくる。突然現れたことや、これ以上考える余裕もないほどの部屋の寒さで、俺は妖精という存在を認めた。裕太「ユキは…冬の妖精をやってるって言ったな？」ユキ「うん、そうだけど？」裕太「人間同士だったらお互いのテリトリー（領域）に無断で立ち入ってはいけなくて、それを破ったら法によって厳しい罰則があるんだが」ユキ「私人間じゃないし…それに見えるなんて思わなかったしなぁ…」裕太「まぁまぁ、妖精なんだから何かできるだろ？例えば俺の願い事を一つ叶えるとか…」ユキ「うーん、やってみないと分からないけど…、どんな願い事？」俺は世界征服も宝くじ大当たりも部屋の寒さのせいで全て忘れ、先程から使い物にならなくなった鉄クズを指さして妖精に言った。裕太「アレを直してくれ」ユキ「アレって部屋を暖かくする機械だよね。多分無理だとおもうけど…」自信なさげに言いながらユキは手のひらを前にだし、小さな声でつぶやき始めた。ユキ「…メタリカメガデスレディオヘッドナインインチネイルズニルヴァーナ！」そうユキがつぶやき終わった瞬間、ヒーターがうっすらと白い光につつまれた。そしてさらに光が増したあと……、裕太「これは…雪だるま？？？」ユキ「やっぱりダメだったかぁ、ユキの呪文だと暖かいものとかはダメみたい」照れたように舌をだしてぶっきらぼうに謝るユキ。あっちは余裕シャクシャク何でもないようなことみたいだが、歯をカタカタ鳴らして少しの希望に頼ろうとした俺はもう我慢限界だった。裕太「この…使えない妖精が…ッツ！！」ユキ「キャ…キャアアァア――――ッッ！！？」裕太「ハァ…ハァハァッ、こうなったらユキの身体を使って温まらせてもらうぞ…ッ」ユキ「お…お兄さん、そんな強くしないで、うでが…痛いよお」もともとパソコンのハードディスクに隠しフォルダで幼女画像をギガ単位で持ってる俺だ。最初からこうすればよかった…。 [newpage] 裕太「ユキたんは悪いことをした子供にすることってなにか、わかるかなー？」ユキ「ユキは悪いことなにもしてないよッ…お兄さんのお願いだってユキなりになんとか叶えようとしたじゃない」裕太「仕事ってのは結果が全てなんだよッツ！！まぁユキたんは子供だから分からないかもしれないけど。寒さで死にそうだったお兄さんをさらに崖から突き落とすようなことをしたのは反省してくれないとなぁ」ユキ「あぅぅ…、ユキそんなつもりじゃ…。雪だるまさんは悪いものじゃないよ、この部屋をさらにステキにしてくれる…」裕太「ハァ――、まったく反省もないようだし、悪い子にはオシオキしないとダメだなッツ」ユキ「あ…な、なにするの？やめ…、むぐぅうぅぅ」左手の指をユキたんの口に突っ込み、右腕に力をいれユキたんの身体をくるりとうつ伏せにさせた。そしてスカートとパンツ両方に手を入れて一気にずらした。ユキ「ぷはッ…キャ…へ…ヘンタイィッッ！！！」裕太「そんな言葉をその小さな口から出すなんて、本当、悪い子だよユキたんは。でも大丈夫、今からしっかり躾けてあげるからね」思わずほおずりをしたくなるような、小さくプリプリしたユキたんのオシリに、振り上げた右手を思いっきり打ち付けた。 ――ピシィィッ――――！ユキ「キャ…ァアアアアアアアアアアッッツッ！！？」部屋中に響き渡るユキたんの悲鳴。今日は忌まわしい日なので隣接した部屋には誰もいないことを知っている。まぁこうなったら忌まわしい日も逆にラッキーだ。あまり痛いことをされたことがないのか、涙のあふれた瞳でじっと見つめてくる。そして弱々しい声で言った。ユキ「も…こんなことやめてよぅ。ユキが痛いだけだよ、こんなの」裕太「いやー…悪い子にはしっかり躾けが必要だしな。なんか周りのリア充のこと思い出しちまったよクソッ！！」ある意味八つ当たりだが俺は目の前のユキたんにその思いをぶちまける。 ――バシッ――バシィッ―――― ユキ「ひゃ…ひゃぁぁッんンッッ……」裕太「クソッ…あいつら俺が無職だからって……彼女いないからって思いっきりジマンしやがって……ッ」ビシィッ―――バシッツ―――バンッッツツ―――― ユキ「や…やめてぇッ……おしりがすごく、あついよぉぉッ……」裕太「俺がこんな寒い思いをしてるというのに…、お前はあったかいとか…ふざけんじゃねェェッッツ―――！！」（大きく揺らす）バチィィィィィィッッッッツツツ―――――― ユキ「ひゃぅぅぅぅうッツッツツッッッッンンン―――」裕太「……おっと、やりすぎたか…」思いのたけをぶちまけたら一瞬冷静になった。目の前にはアヘ顔で飛んだユキの姿があった。裕太「シリぶたれるしつけでイクなんて、とんだヘンタイ幼女だな」ユキ「…ぁ……ぅうぅ……」弱くうめくユキをみてなんだかムラムラしてきた。思いっきりスパンキングをしたことによって少し身体に温度が戻ったみたいだった。ここ１週間ほど寒さによって忘れていた性欲が俺のいきり立ったモノに溢れていた。どこかへ飛んでイッてしまっているユキを仰向けにもどし、アソコの入り口に自分のモノを宛てがった。愛液と肌は冷たかったが、気にせずユキたんのアソコにモノを押し込んでいく。裕太「うっ…外からは全然予想できないぐらい、アソコの中はビショビショあったかいな」ユキ「う……あッ…な、なにしてるの？なんでユキのおまたのなかにおんちんがはいってるの？？」裕太「なんだ、すんなり入るエロマコをもってるのに知らなかったのか。セクスだよセクス、温かいのもいいぜ、お前の身体のなかにもうすぐ俺のあっつーい液をぶちまけるからな」ユキ「そんな…ユキあついのだめだよッ…冬の妖精だよぅ…」裕太「知らねぇよ、ユキたんはただ俺のんぽミルクで溶けちまえばいいだけだ」ユキ「そんなぁ…ぁッ…ぁぅうぅぅ……ッ！」外は冷たいのにアソコの中はとろとろ熱々で、俺はその不思議な感覚に夢中になりながら腰を打ち付ける。小さなアソコはギュッギュッとしまり俺のモノを喜ばせる。ユキ「こんなッ…やめてよぅ…本当にとけちゃうよ…ッおしりもすごい熱いし、お兄さんのからだも、おちんちんも… もう体中が熱くなってきて頭がぼーっと…あっ…あぅんッっ…」裕太「そういってる割にはぎゅっとしがみついて、身体はやめてほしくないみたいだが」ユキ「こ…これはッ……こんなことはじめてでついしがみついちゃってる…あぅ……だけっだもん…んぁぁッ」ユキたんの冷たい爪がやさしく皮膚に食い込んで、それもヒートアップする俺にやわらかな快感をもたらしていた。段々、終りが近づくにつれ、腰がどんどん強くユキたんにむけてスライドしていく。パンッパンッ―――パンッパンッパンッパンッッッ――― ――パンッパンッッ――――パンパンパンッっッ――― パンパンッ―――パンパンパンパンッッツッッツッッ―――― ユキ「もう…ダメだよ… ユキもうしんじゃうよぅ…ッあぁっッん…、お兄さん、もうやめ…って…ぅぅんッツ」裕太「もう俺もそろそろ限界だ… ユキのなかに思いっきりだすからな」ユキ「だすって…よくわからないけど…はやくぁッ… いいからッ―もうユキもらめ…らめぇぇええぇぇぇッツッツツツッッ！！！！」ドクッドクンッ――ビュクビュクッ―――― 俺はユキの一番奥に突き刺したまま、思いっきり精液をユキの内に注ぎ込んだ。ユキ「あ…ぁあッ…お兄さんのおしる、ユキの中にはいってきてるよ… ぁったかくすぎて…ユキしんじゃいそうだよぉっ…んッ」ユキ「こんなアツイのが中にあったら溶けちゃう…ださなきゃ…んぅっ……」ユキは両手を重ね、アソコに力をいれて、精液をなんとか体外に出そうといきんでいた。やがてどろりとユキのマ*コから俺の乳白色の子種が垂れだしてきた。 ―――――――――― ―――――――― ――――――	ja	R-18	[ "R-18", "妖精", "幼女", "スパンキング", "中出し", "ヘンタイ", "オリジナル" ]	[]	1,280,394,086	1,280,394,086	https://i.pximg.net/c/60…0_master1200.jpg	false	{ "like": 42, "view": 8357, "bookmark": 43, "comment": 0, "marker": 11, "page": 4, "word": 2051, "chars": 4530, "readMins": 543 }	Unknown	false	null	[]
1,030	通販刑事01	十一月十六日（月）美学にこだわる性格だなと、その男は思った。輸入物のコーヒーは、自分が留学をしていた時のお気に入りだった。そういえばこの男も、この香りが好きだと言っていた。ふとそんな事を思い出し、男は微笑した。睡眠薬をコーヒーの中に忍ばせ眠らせた後、湯船に沈めた。ご丁寧に電源を入れたままのドライヤーも放り込めば、まず他殺体とは思われまい。薬は医者に処方してもらっていた物で、不自然さは無い。コーヒーで睡眠薬を飲んだ後、風呂に入ると同時に眠気が襲った。朦朧としながらドライヤーを掴み、スイッチを入れたら手が滑った。ドライヤーは湯船に落ち、感電死した。完璧だ。筋書きに無理がないし、彼をよく知る者ほど、その様子は容易に想像できるだろう。もう二度とこの部屋には足を踏み入れまいと、男は思う。自分の指紋や髪の毛はもちろんのこと、部屋の主との関係を示す物証も、そこかしこにあるはずだが、全てを隠蔽しようとすると、かえって怪しまれる。余計な工作は考えなくてよい。劇中の犯人は、無理に隠そうとして、ボロが出る。それは男の美学が許さなかった。優雅に、極めて冷静さをもって行わなければならない。為そうとすることが、たとえ殺人でも、だ。「可愛い小路。愛していたよ」湯気のなか、浴槽に眠る相手の頬に指先を滑らせて、呟く。返事が返ってくる事は無かったが、男は満足そうに頷き、部屋を出た。つけっぱなしのテレビからは、商品説明と電話番号を案内する陽気な声だけが、無人の室内に虚しく流れていた。 [pixivimage:6662539] [newpage] 十一月十九日（木）エレベーターの扉が開くなり、飯加玄南はコンビニの袋をガサガサと鳴らせて、慌ただしく現場へ到着した。「すみません灰洲さん！遅れました！」息を切らし、ボサボサの頭からフケを散らしながら、玄南は叫んだ。「遅い」白い手袋をはめながら、一人の男が振り返った。玄南の手元をじろりと見る。「しかも何だその袋は。またコンビニで飯を済まそうとしてたな」灰洲井溝という名のその男は、県警捜査一課の警部である。長い髪を後ろでひっつめ、細身の肢体に良く似合うライトグレーのスーツを着ていた。中に着ているベストのポケットから懐中時計を取り出し、ため息をついて、もう一度玄南を睨む。玄南は、肩をすぼめて頭をかいた。頭をかく度にフケが舞い散る。灰洲警部の部下、飯加玄南巡査は、職務に対しては極めて真面目で、灰洲もそこは認めている。ただ、尋常でない不潔さだけが難である。曰く、いつ何時呼び出しがあるかわからないし、何者かに襲われるかもわからないから、身だしなみに気を遣っている暇はないし隙も作れない、だから仕方がないという。だが、灰洲からすれば、単なる風呂嫌いや不精の言い訳にしか聞こえない。その不潔な様相のお陰で、どれだけ捜査がやりづらくなっている事か、と思う。特に、女性に対する聞き込みの時には厄介だ。「それで、何か、わかりましたか？」灰洲の内心はいざ知らず、玄南はあたりを見回した。現場となったマンションの一室は、いろんな物が雑多に置かれている。一つ一つをよく見ると、なにかで見たことのあるような品ばかりであることがわかる。「あ・これ、一時期流行りましたよね、ダイエット器具でしたっけ」板のような物を手に取り、玄南はゆらゆらと揺らして見せた。「やめろ、現場の物に安易に触るな」咎められ、玄南は板を元の場所に戻した。肩を落とすと、またフケが舞った。「害者は魔界之小路、三十五歳。エッセイなどを出していたりする、物書きです。睡眠薬投与後、浴槽でうたた寝、ウトウトしながらドライヤーの電源を入れて、そのまま浴槽へ落っことし、感電死したものと思われます。外傷はありません。まあ、事故かと」鑑識が灰洲に所見を伝える。傍らに玄南が近寄ると、顔を歪めて鑑識が横へ退いた。特に気にもせず、玄南は灰洲に言った。「我々の出る幕じゃ無かったみたいですね」「事故……か。ホトケさんの交友関係は？」灰洲は、手元に置いてある禍々しい様子をした置物を覗き込みながら、鑑識に聞いた。「まだ詳しくは調べてはいませんが、一人、出版デザイナーの達魔鬼という男がいます。死亡した日もですが、二人はよく打ち合わせなどを、ここでしていたそうです。調べますか？事故で間違いないかと思いますが」不思議そうな顔をする鑑識と玄南に、灰洲は眉間にシワを寄せて呟いた。「何かなぁ、綺麗にまとまりすぎていると思ってな。灰皿に煙草は残ったまま、指紋が拭き取られた跡もないし、部屋中のどこにも不審な点がない。誰が見ても事故と思うだろう。綺麗すぎるのだ……。だから逆に、俺は気持ちが悪い。たとえばこういうのはどうだ。魔界之は死ぬ直前まで誰かといた。その誰かを達魔鬼という男だとして考えてみる。そいつと別れた後、薬を飲んで……」[newpage] 「灰洲さんは他殺の線を疑っているんですか？」玄南は鑑識のファイルを覗き込みつつ、手帳にメモを取りながら達魔鬼という男のプロフィールにも目を通した。「一応この達魔鬼という男の方にも、捜査は行ってるみたいですけど……アリバイもあるようですし」大きく息を一つ吐き、鑑識や捜査員の間を縫って、灰洲は玄関に向かった。「ただの勘だ。玄南、行くぞ。情報は自分の足で確かめないとな」現場を後にして二人が向かった先は、魔界之の自宅から車で二十分の距離にある達魔鬼のオフィスだ。コンクリート壁のモダンな外観をしたマンションの地下に、それはあった。階段を降りると、空気は冷え冷えとしていて、重厚な扉が二人を出迎えた。インターフォンを押すと、程なく扉は向こう側から開かれた。「どちら様ですかな？」髪の毛を綺麗に後ろへ撫でつけた、バタ臭い顔をした男が顔を出した。「県警捜査一課の灰洲です。これは部下の飯加。達魔鬼さん、ですね？少しお話を伺いたいのですが」警察手帳を見せて灰洲が言うと、隣で玄南が会釈した。その不潔ななりをいぶかしげな目で見、臭気に顔をしかめると、達魔鬼はいかにも不愉快そうに二人を招き入れた。「どうぞ。昨日も警察の方が来ましたが、まだ何か？」達魔鬼のオフィスはマンションの外観同様、洒落た調度品で整えられていた。応接用に大きなテーブルとソファーが置いてあり、その奥に、これもまた大きなデスクと革張りの椅子が揃えられていた。「昨日来た刑事さんに聞きましたよ。小路が死んだってこと。でもそれが私と何か関係があるんですか？こっちは、小路が死んでショックを受けているというのに。事故だったんでしょ？」ソファーに二人を座らせ、手ずからコーヒーを注ぐと、テーブルに差し出しながら達魔鬼は聞いた。「まだ捜査中ですので、断定はできません。あのー……失礼ですが、亡くなられた魔界之さんとは、どのような関係でいらしたんですか」含みを持たせて問う灰洲に、達魔鬼はふっと笑い、ゆっくりとソファーに背を沈めた。「いいですよ、お話しましょう。隠してもすぐに解る事ですから。彼と私は恋人同士でした。私には妻も息子もいるので、あまり大っぴらにされると困るのですが」コーヒーを一口すすると、達魔鬼は目線を灰洲に向けた。「あ、その辺は守秘義務というものがありますので、ご安心ください、はい。それで、魔界之さんが亡くなられた日、達魔鬼さんは何処で、何を」横で目を白黒させている玄南を肘でつつき、メモを取るように促す。[newpage] 達魔鬼はさらりと告白したが、玄南には、男同士の、しかも愛人関係という事実は刺激が強すぎたようだ。コーヒーの苦味で気を取り直し、ペンを動かす。「それも言いましたよ。あの日、私は小路の部屋に行きました。でもすぐに帰りました。クライアントに提出しなくてはいけないデザインがありましてね。オフィスに戻ったんです。その後クライアントに電話をして、締め切りを延ばしてもらいました。中々アイデアがまとまらなくて。十一時くらいに電話しました。確認は、取れてるんでしょ？」玄南が手帳をめくる。「合ってます。クライアント先に確認した所、確かにその時間にこのオフィスから電話で締め切りを延ばして欲しいと連絡があったそうです」そう耳打ちされ、灰洲は口を真一文字に結び、鼻で深く息をついた。「その後、魔界之さんと連絡は」「とっていません。疲れてしまって、このオフィスのソファーで寝てしまったんです。あ、その時のアリバイはありませんけどね。ちゃんと翌朝……火曜日ですね、クライアントにデータを送信しましたよ。このオフィスから。……もうよろしいですかな？一つ仕事が終わるとまた次の仕事の締め切りが待っています。恋人を喪ったからといって、感傷に浸っている暇もないんですよ。悲しい事ですが……」　言葉を切り、達魔鬼は、カップのなかに視線を落とした。「灰洲さん……全て調査書の通りです」心配そうに玄南が言うと、しぶしぶと灰洲はソファから立ち上がった。「ご協力、どうも、有難う御座いました」わざとらしく深く一礼し、二人は達魔鬼のオフィスを後にした。「やっぱり、関係ないんですかね…？」助手席に乗り込む灰洲に、玄南はぼそりと呟いた。「お前はどう思う」運転席でシートベルトを締めようとしていた玄南に、灰洲は逆に問うた。「そうですねえ。調書や本人の供述だけみると、やっぱり事故なんじゃないかなって思いますけど」「だよなあ。そうなんだけどなぁ」灰洲はまだ腑に落ちない様子で、窓の外を流れる景色にぼんやりと視線を委ねた。 [newpage] 十一月二十日（金）県警署内捜査一課の片隅には、書類棚に三辺を囲まれた一角がある。真昼でも薄暗い事が多く、周りからもちょっとした死角になるため、刑事の中には、そこで気兼ねなく新聞を広げて読む者、お気に入りのマグカップを持ち込んでコーヒーをすするもの、爪を切りに来るものなどがあり、要するに休憩所扱いされている。その休憩所の、半ば住人と化している刑事がいた。細身の身体に濃いグレーのスーツ。しかし体型に合っていないのか、胸の辺りがだぶついている。長く垂れた前髪を、うっとおしそうに横へ指で払いながら、うつろな目で、書類棚にもたれるようにしてその刑事は座っていた。やる気が無い訳ではない。空腹なのだ。この男、戸部新左ヱ門は、空腹になると、とたんにダラリと力なく休憩所に引き篭もり、ひたすら昼食時間がやってくるのを待っていた。以前、その様子を咎めようとした同僚がいたが、空腹時の人間の感情はとても繊細で難しいらしく、返り討ちにあって、それ以来誰も彼を空腹時に咎めようとする事をやめた。しかしただ一人、空腹時の戸部に意見出来る男がいた。昔からの腐れ縁であり親友である。「戸部、起きろ、この昼行灯が」戻った灰洲が、缶コーヒーをすすりながら休憩所を覗いてみると、いつものように脱力している戸部が見えた。まったくやれやれと灰洲は、持っていた食べかけのクリームパンを戸部の目の前に差し出した。「ほれ。食え」のっそりとした動きで受け取ると、戸部は文句を言いながらも、かじった。「食いかけじゃないか」「文句あんなら食うなよ。ったく情けねえなお前は」「あっ！灰洲さん！そのクリームパンってボクのじゃないですか！」噛み付くように、玄南が灰洲に詰め寄る。「パンなんか後でまた買ってやる。それより戸部、昨日発見された物書きの死体の件、知ってるか？お前の意見を聞きたくてよ。ちょっと面貸してくれないか」「まだ足りない……」更に食べ物をよこせと言う戸部にも、灰洲は慣れた様子で返した。「今度昼飯おごってやるから。私はあの達魔鬼っていう男が、どうにも怪しく思えてな。部屋に行った事も認めているし、死んだ魔界之との関係も認めている。魔界之の部屋には達魔鬼の指紋やら髪の毛やらが平気であった。それを隠そうともしない。動揺や不安すら覗かせない。そして事故があった時間のアリバイがある。一見すると達魔鬼が魔界之のマンションから帰った後に起こった事故にしか見えないがな、私にはどうもこう……何というか」「違和感がある、というのか」 [newpage] 男同士のただならぬ関係を思い出し、玄南が恥かしそうにうつむいていると、戸部が親指についたクリームを舐めながら聞いた。「そう、違和感だ。完璧に事故にも見える。しかし裏を返せば、達魔鬼が事故に見せかけるために仕掛けたトリックとも取れなくは無いか、そう思ってな」「根拠は」「全く無い。勘だ」「灰洲さん、勘じゃあ事件として警察は動けませんよ……」玄南がウェットティッシュを渡すと、戸部は丁寧に指を拭き、けだるそうに立ち上がった。「食べかけのパンの分しか動かんからな」「戸部さんも事件だと思っているんですか？」誰もが事故だと片付けようとしているのに、勘だけで事件だと疑う灰洲を信じるだけでなく、実際に動こうとさえするのか。玄南は戸部をまじまじと見た。無気力そうな姿しか見たことが無かった。活発に動いている時は大抵、食事後で、黙々とデスクワークをこなすと、定時にはさっさと帰ってしまう。空腹になった途端に休憩室に篭り、また脱力している。事故にしか見えない事に、わざわざ首を突っ込んでくるような男には見えない。「こいつの勘は、よく当たるんだ」ニヤリと緩めた表情はとても笑顔には見えなかったが、灰洲は笑いながらそんな戸部の肩を大きく何度も叩いた。「さすが、付き合い長いと話が早いな」そのまま肩を組んで、戸部を署外へと連れ出した。「あっ！待ってくださいよ！ボクも行きます！置いて行かないでくださいよう！」玄南も灰洲と戸部の後を追った。「またあなた達ですか……昨日もお話したばかりじゃないですか。何度聞かれても、同じ事しか言えませんよ」重たいドアを少し開いて灰洲の姿を確認した達魔鬼は、うんざりとした様子で、彼らを中に入れた。「すいません、こいつがどうしても、もう一度直接、達魔鬼さんの話を聞きたいってうるさいもんで……」戸部を前に押し出し、灰洲は笑みを繕った。「そんな事を言った覚えはない」そう抗議する戸部の言葉を遮るように、灰洲は戸部の肩を叩いて誤魔化した。「いやいやいや、お手数なんですが、もう一度だけお話を、こいつに、ええ」ゆらりとした動きに眉をひそめ、達魔鬼はジロリと灰洲を睨んだ。「解りましたよ、警察は私が小路を殺害したとお疑いなんですね」「いいえ！とんでもない！確認を取るという意味でですね、そんな殺人だなんて物騒な事じゃないんですよ」 [newpage] 見え透いたウソだ、と、戸部は短いため息をついて、達魔鬼に質問を始めた。「十六日、月曜……魔界之氏の家から帰ったあなたは、このオフィスで仕事をしていた」「ええ、クライアントに電話をかけて締め切りを……それももう話したでしょ？」「電話先への確認は？」問われて、玄南はうなずいた。「しました。間違いなく達魔鬼さんだったそうです。声が特徴的ですし、間違いないかと」戸部は考え込むふうをして、少し会話に間が空いた。「刑事さん、もういいですか、仕事が詰まってるんですよ」のんびりとした様子の戸部に苛立ちを隠せない達魔鬼が、灰洲に抗議した。「何度聞いてもアリバイは変わりませんよ戸部さん…」心配そうに戸部に耳打ちする玄南に、戸部はいたってマイペースにオフィスの中を歩き回っている。「このオフィスは……オフィスなのに台所も、風呂場もあるんだな」突然関係ないことを言われた達魔鬼は、面食らった様子で答えた。「え？あ、ああ、そうですよ、職業柄泊り込む事もありますからね、簡単な料理ぐらいは出来るようになっています。シャワー室もありますよ」灰洲が扉を開けると、シャワーが備え付けてあった。この狭い空間で、大柄な達魔鬼がシャワーを浴びるのは大変そうだと思った。「玄南、お前も署内のシャワー室を使ってもいいんだぞ。署内なら暴漢に襲われる事も無ければ、すぐ現場に駆けつけられるだろうが」「えー……嫌ですよ」顔を歪める玄南に、灰洲が「お前の風呂嫌いのせいでな、私がどれだけ苦労してると思う」と小言を始めた。何とか話題を逸らそうと、玄南は、台所に置いてあった調理器具を指差した。「あっ、これ、これ何ですか？ジューサーですか？」灰洲の「あっコノヤロウ聞けよ」という言葉を無視して、達魔鬼に聞く。「そうです。アメリカ製のもので、あっという間にフレッシュジュースが作れるという物でして。やはり新鮮なビタミンを摂取しないと、職業柄どうしても不健康になりがちですからね。思い切って買っちゃいましたよ」「へぇ～凄いなぁ～……ボクも欲しいなぁ」玄南がそう言った所で、いよいよ話題が切れた。「……で、お話は以上ですかな？」達魔鬼が聞いてきたので、慌てて灰洲は戸部のスーツの裾を引っ張った。「え？あ・ああ！えっと、そうですね、おい、戸部、もっと何か無いのか、聞きたい事は」「……特に」そっけない戸部の返事が返ってきてしまい、諦めた灰洲は、軽く頭を下げた。「どうも……失礼しました」「いえいえ、お役に立てる事があれば何でも協力しますからね。それでは、皆さん、お引取り願えますか？」達魔鬼はにんまり笑い、三人を追い出した。	ja	General	[ 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1,050	四次元ポエム	ああ、幸せになりてぇなぁ。　そりゃそうだろ、とか、俺だってなりてぇよ、とか。そんなチャチャは入れないでくれ。俺は本気なんだ。え？俺だって本気？そいつは失敬。　とにかく幸せになりてぇんだ。幸せになるためならどんな不幸だって構わない。苦しみも辛みも何でも、この世の不幸を一手に引き受けてやったって構わない。死んだ方がマシだ、という責苦に遭ったって構わない。たった一つのお願いだ。俺を幸せにしてくれ。神様がいるなら頼む。仏様がいるなら頼む。他の人だって構わない。俺を幸せにしてくれ。　どうやったら幸せになれるのか。俺は考え続けてきた。　結論は未だ出ないが、消去法で大分選択肢は削れてきたと思う。俺の寿命も削れてるけど。　取りあえず、酒はダメだ。あんなモン馬鹿が飲むのか、飲んで馬鹿になるのか知らねぇがとにかくダメだ。意識は失えるけど、だったら頭ぶつけて気絶した方がよっぽどスマート。珈琲の方がまだいいね。抹茶はなおいい。　タバコも似たような理由でダメ。線香の方が匂いがいい。でもどっちにしろ、長く吸ってると気持ち悪くなる臭いなんだよ。　美食もダメだ。腹一杯になると途端に苦しくなる。その上噛むのが面倒だ。だから直接味を食べるために調味料を舐めてみた。舌にダイレクトヒットする刺激に俺は小躍りしたが、そうこうしている内に吐いてしまった。俺の身体、貧弱じゃきに。　セックスもダメだ。高級ソープやらに行ってみたが値段がどんなに高かろうと結局は射精しか出来ない。なら俺は千円札を握りしめてエロ本買いに行くな。　恋愛もダメだ。赤の他人が同じ幸福に包まれるなんて無理。その上自分の幸せを相手に譲り渡さなけりゃならない。誰がお前なんかにやるか。　そうだ。ホモセックスもダメだった。あれ以来俺の肛門は排泄すら拒むんだ。　その時に麻薬も吸った。ありゃあ中々のモンだった。天国を一瞬でも覗き見れたのは人生の収穫だぜ。でも俺は天国に行きたいんじゃない。幸せになりたいだけなんだ。　犬を飼ってみた。柔らかくてこそばゆかったし、温かくてぽかぽかしたし、何も喋らない寡黙さも好きだったけどウンコが臭かったから川に流した。犬掻きって意外と速いんだな。随分頑張ってたけど雨の日だったから、溺れ死んだんじゃねぇかな。　仕事に打ち込んでみた事もあった。趣味を作るためにビリヤードもやった。バードウォッチングやガーデニングやビーズ細工プラモデルブログ掲示板リストカットゲームテレクラ廃墟探索ＴＣＧサバゲークラシック鑑賞観劇天体観測クライミング読書ダイビング………………………………どれも俺を幸せにはしてくれなかった。　だからアンタ。そこの幸せそうな顔したアンタ。教えてくれ。　何でアンタは、そんなに幸せそうに笑ってるんだ？　いや警戒しないでくれ。怪しい者じゃない。考えたんだ。　俺より幸せそうな奴に、その理由を聞くだろ？そしたら俺はソイツと同じ事をするんだ。それを達成したら更に幸せそうな奴に理由を聞くんだ。それを繰り返せば、俺は誰よりも幸せになれる！どうだ、いい考えだろ。真似してもいいぜ。　だから教えてくれよ。アンタが笑顔でいる理由。俺はもう何年十何年何十年笑ってないか分からない。もう顔が忘れちまったんだ。だから思い出させてくれ。俺に笑顔を取り戻させてくれ。　俺は、笑いたいんだ！　…………………違う。　俺は、幸せになりたいんだ。　俺は、幸せに、なりたかったんだ。　少し真理に近づけたと感じたら自然と笑顔が溢れてた。それが絶望に変わってもまた笑う事が出来た。俺は幸せを探すのが楽しかった。もうすぐ幸せになれると考えるだけで楽しかった。　なぁ、おかしくねぇか？今、俺は楽しくねぇんだ。　俺、幸せ探してんのにね。何が違うんだろうね。前とね。　分っかんねぇ。分かんねぇよ。分かる？分かんない？そっか残念。　っかしーな。何間違えたんだろうな。俺何も分かんねぇよ。　俺東大出てんだよ。あ、ビックリしたろ。げへへ、みんな驚くんだ。これ言うと。俺のケツにチンコ突っ込んだガタイのいい兄ちゃんも。ウンコ出るところにだよ？チンコ突っ込める兄ちゃんがだよ？すんげぇビックリしてんの。俺笑っちまったんだよ。俺その頃結構笑えててさ。ほら、今の俺。苦笑もしてねぇじゃん。笑い所だって分かってんのにね。勿体ないよね。代わりに笑ってくんない？ ……ありがとう。いい奴だね、アンタ。　もっと早くアンタに会ってれば、変わってたのかな。俺、今笑えてたのかな。ゴメンね、気のせい。こういうの多いよね人生。全部気のせいなんだけどね。ちょっと俺の方見てる女の子がいたら、あ、今この子俺に惚れてるんだなって思って。きりってしちゃうよね顔。そんな事ないのにね。　あ、それでね。俺東大出てんのよ。つまりね、俺実は頭いいのよ。世間的に言うとエリートで、今アンタなんかに構う暇なく忙しく国家のために働いてるべきなのね。ムカってした？ゴメンね変な例えしちゃって。　でね。頭いいはずの俺が、笑い方なんか忘れちゃってる訳よ。不思議じゃない？誰がこんな未来考えたと思う？ていうか何で俺、今こんな事してるんだろうね。聞くなって？そうだね聞かないよ。　あ、ダメだ気分悪くなってきた。俺ここんとこ胃に穴が空いたらしくってさ。見えないから分かんねぇんだけど。あと色々悪いらしくて。精神とか。　それでお薬たくさん貰ってたくさん飲んでるんだ。一日に三十……いくつだっけ。適当に飲んでるからなぁ。　だからお薬飲みに帰るわ。ゴメンね。何か変な事一方的に話しちゃって。　構わない？　……本当、もっと早くに会いたかった。　あー、薬薬。コップに、水入れて、ゴクリ。　……………あれ？　俺、三歩しか動いてないんだけど。　なぁ、どういう―――― 　いないでやんの。　あーあ、幸せは遠いなぁ。結局アイツの理由聞き損ねたし。お前のせいだぞ薬。ビシリ。　まぁ、いいや。　切り替えていこう。別にアイツじゃないといけないって訳じゃないし。　なぁ、アンタ？　アンタが幸せそうに笑ってる理由、教えてくれねぇか？	ja	General	[ "ポエム", "ドラッグ", "幸福論", "オリジナル" ]	[]	1,280,394,007	1,328,853,281	https://i.pximg.net/c/60…4_master1200.jpg	false	{ "like": 3, "view": 604, "bookmark": 5, "comment": 2, "marker": 0, "page": 1, "word": 1355, "chars": 2591, "readMins": 310 }	Unknown	false	null	[]
1,096	【ヘタリア米英】DROP【腐】	（またやってしまった…）呆然と立ち尽くしながら、アメリカは思った。その前では、ひっくひっくとしゃくりを上げて泣きじゃくる男性ひとり。当然のことそれはイギリスで、それ以外には誰もいない。ここにいるのはアメリカとイギリスだけだった。だからこそ余計に救いの求め先がなくて、アメリカは立ち尽くすしかなかった。（どうしていつもこうなるんだろう？）はぁ、と深く息を吐き出した。目前で泣きじゃくる相手にはわからないように、こっそりと。気付かれたならまた面倒なことになる。自分が泣いたことでアメリカが煩わしく感じている、などと思い込むに決まっているから。（別にいつも、泣かせるつもりなんかじゃない）なのに、気付けば彼は泣いている。そりゃあアメリカの言葉が原因なのは明白だけれど、それでも泣くことは無いじゃないかといつもアメリカは思う。聞き流せばいい程度の軽口だ。（第一、俺はこの人の泣き顔が苦手なんだ）脳裏に浮かぶ、一番嫌な雨の日の思い出。自分にとっても、一生忘れられないあの日のこと。泣き顔を見れば必然的に甦る、あの…次から次に溢れ出る涙。（本当に、本当に苦手なんだ…）キリキリと痛む。頭と、胸と。相変わらず目前では子供みたいに泣き続けているイギリスの姿。あぁもう、こんな雰囲気は嫌いだ！そう叫び出したくなる。「い、いい加減泣き止みなよ！」そうじゃないと、いつまでも立ち尽くすことになる。こんなどうしていいのか分らない状態は困る。「うっせ…ひっく…ばか…っ」弱々しい声のくせに、皮肉はきっちり忘れない。泣くのも止まらない。こうなってくると、困るのも通り越してこっちまで悲しくなってくる。「…何で、そんなに泣くんだ…いつからそんな泣き虫になったんだい？」（昔は、泣き顔なんて滅多に見せなかったくせに）心の中だけでひと言付け足して、アメリカはイギリスに問いかけた。そう、昔は…いつも笑ってた。優しげに、穏やかに。まだ幼いアメリカの前で、彼はいつも笑っていたのに。「し、仕方ねえだろ…」嗚咽がまだ残っている声は、酷く聞き取りにくい。それでも、懸命にイギリスは続きを口にする。「あの頃は…幸せだったんだ。本当に、本当に幸せだった…」涙を瞳いっぱいに湛えたその緑色は、今を見てはいなかった。はるか昔に消え去った、もう思い出の中にしかない幸福を見詰めていた。「……」アメリカが黙ったままでいると、イギリスは過去と現実の相違に哀しくなったのか、また大粒の涙を流した。「う…っ、っく」次第に大きくなっていく嗚咽に、アメリカは先程と同じように深い息を吐き出した。今度は、隠しもしない。（成る程、簡単な話じゃないか）君を泣き止ませる方法なんて。「イギリス、ひとつ提案があるんだけれど」「…？」アメリカの言葉に、イギリスはぐしゃぐしゃになった泣き顔を向けた。その情けない顔はまるきり子供みたいだ、と思った。幼ささえ感じるその顔は、可愛らしくはあったけれど…やっぱりみたいのは笑顔だった。「あの頃以上に幸せになれば、君はもう泣いたりしないでくれるよね」「はぁ…？」不可思議そうに発せられた声と共に、イギリスの眉が怪訝そうに歪んだ。そんなイギリスに向け、アメリカはとびっきりの笑顔で言い放つ。「弟には戻れないけど、変わりに恋人同士って言うのも言いと思わないかい？とびっきり幸せな恋人同士さ！」「はぁ！？そ、そんなの…っ」驚きに見開かれた瞳。うん、悪くない。そう思った。そして、駄目押しのひと言を告げれば、この告白は完璧なものとなる。「反対意見は認めないんだぞ！」 END	ja	General	[ "ヘタリア", "アルフレッド・F・ジョーンズ", "アーサー・カークランド", "味覚音痴コンビ" ]	[ "腐向け", "アルアサ", "ヘタリア小説10users入り" ]	1,280,394,211	1,304,601,440	https://i.pximg.net/c/60…0_master1200.jpg	false	{ "like": 43, "view": 2678, "bookmark": 40, "comment": 0, "marker": 2, "page": 1, "word": 761, "chars": 1668, "readMins": 200 }	Unknown	false	null	[]
1,040	ツイッター殺人事件（心の回路）	ツイッターで人を殺せるだろうか？ツイッターを始めてからというもの、そのことばかり考えていた。１４０文字で、殺れるのか？いや、殺ってみせる！殺らなければ、こっちが殺られる。食うか食われるかの世界だ。闇だ…。神経を研ぎ澄まし、慎重かつ大胆につぶやくこと。その前に必ずフリスクを一粒。慎重かつ大胆にフリスクを一粒…。ガチャ。その時、扉の開く音が…。思わず息を吸い込んでしまい、フリスクが気管に向かって吸い込まれていく…。焼けるような痛みと窒息感が喉に走る。やられた…。死ぬのだろうか？こんなところで…。胸を叩いたら、呆気なくフリスクは口から飛び出した。セーフ…。扉の方を見ると、Ｋが立っていた。Ｋに対する非難や怒りが渾然一体となった感情が沸き上がってきたが、その感情を口にした途端に、自分の崇高な感情の価値が地に落ちる。という予感に私は押し黙ったままＫを睨みつけたが、しばらくしてから「何しに来たんだ…。」とつぶやいた。そしたら声が裏返った。	ja	R-18	[ "R-18" ]	[]	1,280,393,979	1,280,396,701	https://i.pximg.net/c/60…6_master1200.jpg	false	{ "like": 3, "view": 424, "bookmark": 2, "comment": 0, "marker": 0, "page": 1, "word": 237, "chars": 430, "readMins": 51 }	Unknown	false	null	[]
1,026	甘い蜜に御用心	妖怪の山のとある樹海にて全裸の射命丸文が佇んでいる。　何やら中でモゾモゾギチギチと窮屈そうな音を立てる網目状の籠を手に持ち一人で。「はい、今日はカブトムシとセックスしようと思いまーす ………、カメラはちゃんと動いてるかしら？　撮れてるー？」少女は誰に語り掛けるも無し、河童特製のビデオカメラを前方に設置し……、「ンフフ、異種間性交の魁となるのよ　籠の中のカブトムシちゃん元気ー？　……はい、元気元気ー」全身に満遍なく蜂蜜を塗りたくる。すると甘ったるく嗅いでるだけで胸焼け起こしそうな臭いが辺りに流れ、思わず文は顔を歪めてしまう。「げほっ……うえぇ臭いがキツい。もう蜂蜜の臭いがとれないぜ……、って言いたくなりますね！」「……おっと、そんな事言ってないでさっさと実行しましょ ……ごほっ」蜂蜜の濃い臭いに咳き込みつつも、文は籠を地面に勢いよく叩きつける。プラスチックの容器が割れ、中からウジャウジャとカブトムシが這い出てくる。「おーおー、元気そうで何よりです　ふふふ、はたして……佐世保の書道三級持ちヤリマンさせ子と呼ばれたこの私を満足させられるかしら？　さあ、カモンッ！！　ファックして頂戴！」文は地面に座り込み観音開きのように大きく脚を拡げカブトムシ達を受け入れる体勢を取る。黄金色に光る蜜のヴェールに包まれた少女の秘所、そこからはこれから先起こる事への期待感からインモラルな蜜が溢れ、蜂蜜と己の蜜が混ざりあいドロリッチ。いやらしく粘液特有のヌラヌラとねばちっこい輝きを放っている。「ふふ、欲しいんでしょ？　女の子のオ･マ･ン･コがっ♪ 　わかるわよ、君達が他の雌に相手されてない根暗な童貞カブトムシって事ぐらいね　私童貞チンポだぁい好きっ♪　だから、ね？　私のオマンコに……童貞昆虫カチカチンポいっ～～～ぱぁいちょうだい♪」蜜に塗れた秘所を指で押し拡げ、甘い蜜、甘い猫撫で声でカブトムシを誘う文。そして……、カブトムシは文の誘いに応えた。カブトムシの数ざっと50匹。彼らは小隊を成し、ゾロゾロと文の細い脚を登ってくる。「うふっ♪　必死に登ってきちゃってぇ～、可愛いんだから♪ 　そんなにがっつかなくても私のオマンコは逃･げ･な･い･ゾ☆ 　マウンテン射命丸の登山ツアーカブトムシ御一行様は～、私射命丸文の滝壺オマンコまでお越しくださぁ～い♪ 　あんッッ♪　爪たてちゃダぁ～メッ！　女の子の身体はデリケートなんだからぁ～　童貞君は乱暴なのね♪　うふふ」秘所に涎を垂らしカブトムシを誘う文。そしてカブトムシ小隊は射命丸の蜜壺に到着すると勃起させた陰茎を、彼女に突き入れる。 ……しかし！「は？　……クソがよぉおおお！！　この短小包茎野郎がよお！！　オラァ！！　気合入れろよぉ！！　入ったか入ってねえかワカんねえぞ租チン共がァ！！」射命丸は、挿入はしたものの一向に快楽を与えてくれない役立たずのカブトムシ達を秘部から引き剥がし、地面に叩きつける。「ほらほら、カブトムシさん。女の子に自慢の角を踏みつけられて～コスられてぇ感じてるのぉ？　悔しかったら私を気持ちよくさせてみなさいよ　ほぉら、童貞君♪」叩き付けたカブトムシ達を足で踏みにじる。だがここで射命丸はある事に気付いた。「……あれ？　このカブトムシ角ついてない……触角！？　これ……………カブトムシじゃなくて……ゴキブリじゃないの！！！？　そんな……角が二本ある珍くて平べったいカブトムシじゃなかったなんて！　カブトムシは現実じゃにゃい！？！？　いやああああああああああああああ」何と……、彼女が今までセックスしていた相手はカブトムシではなくゴキブリだったのだ……。すると攻守一転！！　ゴキブリ達は射命丸に襲いかかる！「やら゛あっッ……！！　私はカブトムシのチンコぉッッ！！　カブちゃん童貞チンコが欲しいのょオ！！　ゴキブリのチンコやだぁ…… ぎぢゃない゛ぃ……んひぐィィィ！！　イっ、イ゛グぅ！！　ゴキブリヂン゛ポで無理矢理イか゛されじゃぅゥ！！！　嘘おおお゛お゛おお！！？！？　ゴギブリのヂンボでイぎぃいいいいい」ゴキブリ達は射命丸の秘所へ我先にと殺到し、次々と漲る下水道生まれヒップホップ育ちの黒々とテカっと鈍く光る陰茎を大量に捩じ込んでゆく。間もなく射命丸の割れ目からプシッと小さな音をたて潮が吹き、ゴキブリ達に潮のシャワーがかかる。「マ゛ｧｱｱｧｧｱｱーーーー！！！！！！　マンコにゴキブリ様のチンポォ！！　ヂんポいっぱい入ってぐゅうう！！！」やがてゴキブリ達は射命丸の全身を覆い尽くす。「しゅっ、しゅごぃょぉぉ！！　ゴキブリにょヂンポとSEXするにょこんにゃに凄いにゃんてえ　もぉゴキブリ様のチンポしか愛せないっいっイぐぅ！！　またイっぢゃゥオオオオ！！！！！！　イぎしゅぎで頭おかしくにゃるゅううううううう！！！！」｢あひィ！　待ってぇ！！　アナルぅオ……アにャルきてるぅう！！　ゴキちんぽアナルにも乳首も来ひぇるにょお？？？？　痛いぃ！！　おっぱい噛んじゃらめ！！　セックスできないからってゴキしゃんいっぱいでおっぱい噛んじゃいやいやよおお！！！　イ、いっっ、イぐぅ！！　13名でセックスフルコースお待ちのゴキブリ様におっぱいのプルプル乳首噛まれながらイっぢゃあうあああああああああああああああああおっけえぼくじょおおおおおおおおお…………｣ヴァギナに挿入できないゴキブリ達は、射命丸文の尻穴に狙いをつけた。そして尻穴にすら挿入できなかったゴキブリ達は待ち切れない苛々から射命丸の形整った乳首やキュッと締った尻に齧り付く。度重なる絶頂に文の頭の中は、霞がかかり次第に意識が薄れていくのであった……。 ………………………… ………………… …………… ……… …… … ＊　＊　＊　＊「はーい撮影終了！　お疲れさまー」射命丸文がおよそ40回の絶頂に達したと同時、野太い男の声が射命丸文を労う「うぇぇキッショ～～…… 　あ、監督お疲れ様ーっす　私もう仕事アがらしてもらいますねー」射命丸は身体に張り付いていたゴキブリをさっさと払いのけ、労いの声をかけてきた男、監督に挨拶する。「今回のコスプレ撮影もよかったよつぼみちゃーん^^ 　僕がゴキブリになりたいぐらいだったよ^^」「ありがとございまーす　じゃ、口座にギャラ振り込んどいてくださいね」適当に監督をあしらうつぼみちゃん。「つぼみちゃんシャワー浴びてきなヨ　蜂蜜塗れじゃ帰れないっショ？　つぼみちゃんのボディ……監督直々に洗ってあげるからサ♪」「うっせーンだヨ　セクハラハゲデブ親父が　うちらAV女優がカメラの外でも軽々しくハメハメすると思ったら大違いだからー　AV女優としてのプライド……持ってるんでェ舐めないで欲しいッスね　じゃ」そう……、今までゴキブリとセックスしていたのは射命丸文では無く……コスプレAV女優つぼみちゃんだったのだ。そう言い捨てて、つぼみちゃんは帰って行った。「ちっ……調子乗りやがってヨぉ　ビッチ豚がァ……タカビー気取ってんじゃねえゾ　後で犯してやっから覚悟しときナ……」つぼみちゃんの運命やいかに！！終わり	ja	R-18	[ "東方project", "蟲", "ギャグ", "射命丸文" ]	[ "蟲姦" ]	1,280,393,937	1,280,393,937	https://i.pximg.net/c/60…2_master1200.jpg	false	{ "like": 16, "view": 1088, "bookmark": 7, "comment": 0, "marker": 2, "page": 1, "word": 1482, "chars": 3185, "readMins": 382 }	Unknown	false	null	[]
1,057	目覚めの○○	[chapter:目覚めの悪い貴方に] 「一方通行!!」「んだよ？朝からキンキンするようなその声やめろよ」「んな!?ミサカはせっかくお寝坊さんな貴方を起しに来てあげたんだよ!!って、ミサカはミサカはちょっと怒ってみる」「頼んでもねえから、さっさとどっかいけ」「ひどい!!せっかく起しに来たのに・・・。ハッ!!『そうだ、こういうときはこないだのドラマでやっていたように・・・』」 ―このクソ餓鬼。何か嫌なこと考えてんじゃねーのか?? 「よっと」「おい？」ミサカはねっころがっている一方通行の上にまたがった「てめぇ、何しやがっ!!」チュッ!! 「これぞミサカの先手必勝!!お寝坊さんな一方通行も一発でめざ・・・め・・る？」「おい、ガキィ。よく朝っぱらからこんなことを・・・・。」「ご、ごめんなさーい!!!って、ミサカは急いで潔く逃げてみる」「待ちやがれくそがきぃぃぃ!!!!!!!」 [newpage] [chapter:おまけ] つかまった後どうされたかというと・・・。「ご、ごめんなさい!!だって、こうすればすぐ目覚められると思ったの!!って、ミサカはミサカは必死に言ってみる!!」「ほぉー。それは俺がどんな目覚め方をするかぐらいわかってやったんだろうな。」「えっとぉー・・・。超目覚めハッピー!って、ミサカはミサカは考えを述べてみる!!」「どうやら殺されてぇみてぇだな。」「ち、違うよ!!で、でも結果的には貴方もこうして目覚められたんだから結果的にはオーライじゃない??って、ミサカはミサカは客観的から結果を述べてみる」「お前全然反省してねぇーだろぉぉぉ!!!!!!」	ja	General	[ "打ち止め", "一方通行", "通行止め", "とある魔術の禁書目録" ]	[]	1,280,394,069	1,280,394,069	https://i.pximg.net/c/60…e_master1200.jpg	false	{ "like": 55, "view": 4261, "bookmark": 43, "comment": 1, "marker": 3, "page": 2, "word": 330, "chars": 742, "readMins": 89 }	Unknown	false	null	[]
1,016	伝えられない気持ち	今日もまた、彼女は店に来た。いつもの格好で、いつもの時間に、そしていつもの特等席へと座る。「なぁ、香霖」「なんだい？」「お前は人間の気持ちが分かるか？」「いきなりな質問だな」「分かるのかどうか聞いてるんだ！」「さぁ、どうだか。半分は人間なんだ、半分くらいは分かるんじゃないかな」「なら私の気持ちを半分くらい分かってくれても良いと思うんだが」「なら敢えて言うが、僕は店の商品を勝手に奪ち去る君の気持ちが分からないんだが」「むぅ…」俯く彼女。その表情は僕の方からは見えない。肩が震えているのが分かる。しかし、僕は何も言わない。「…邪魔したぜ」「次は是非商品を買っていってくれ」静かに閉められた扉。再度、店には静寂が戻った。「…すまない、魔理沙。君の気持ちは嬉しいが、それに答える事は出来ない…。　もう僕は愛した人間が死ぬ所を見たくないんだ…」僕は眼鏡を外し、熱くなった目頭を押さえた。彼女を見る度に涙が溢れそうになる。明日も明後日も、これからもずっと。僕は彼女を笑顔で迎える事が出来るだろうか？ [pixivimage:12200207]	ja	General	[ "魔理霖", "東方", "森近霖之助", "霧雨魔理沙" ]	[]	1,280,393,891	1,280,393,891	https://i.pximg.net/c/60…7_master1200.jpg	false	{ "like": 68, "view": 3356, "bookmark": 38, "comment": 2, "marker": 4, "page": 1, "word": 250, "chars": 542, "readMins": 65 }	Unknown	false	null	[]
1,042	fragile	――記憶の中にあるのは、いつもボクの前をレンズ越しに何もかも過ぎていくと言うことだけだった。赤く染まる部屋で、ひくりと痙攣するだけのそれへと手を伸ばした。鱗がはらはらと落ちていくのを確認しながら震える指先に伝わったのは、まだ残る、人よりも低い体温だった。「大蛇丸……様……」信じられず、指先で辿ると乳白色の鱗の感触しかしない。人肌のそれとは違う感触にこれが久方振りに見る本体なのだと言うのを嫌でも確認できた。「……死、んで……？」確認するように呟き、青年は震える手でそれをなぞる。「死んで――」言わなくとも、青年には分かっていた。理性では気付いているそれを、脳が拒否している。青年は亡骸を見つめながら呆然とした表情のまま起こすように何度も呼びかけ、やがてそれが返事をしないのを確認すると力なくその場に崩れ落ちた。音を立て、血溜まりに青年の膝が沈む。血が撥ね、青年の眼鏡のレンズへ赤い筋を残した。目が焦点を結ばなくなっていく。 ――ここさえもボクから失われるのか。青年の身体か微かに震え、彼のだらんと垂れた手が血溜まりを叩き、赤い飛沫を上げる。 ――ボクは、また、何も――何も、この手に持てない。呟き、青年は血に濡れた手を見つめた。その手にいつついたのか蛇の鱗が血に濡れてもなお白く輝いている。『カブト、お前は知っているかしら』いつだっただろうか――あれは青年が、今の主の下で働き始めた頃だったろうか。主の名は大蛇丸と言った。まだ幼い彼を――カブトを見つめながら不敵な笑みを浮かべていた。『白い蛇が持つものを』「……」カブトは主の言葉を思い出し、手の中のそれを握り締める。 ――記憶にある映像はいつも、同じ顔をした人間ばかりだった。知らない人間の中で自分はいつも笑っていた。同じ笑みを浮かべ、ただ何もかもが過ぎているのを待っていた。親の顔も、生まれた国もカブトは覚えては居なかった。記憶にあるのはスパイとして渡り歩いた幾つもの場所で被った与えられた役割に応じた人格と映像、そして偽りの関係だけだ。その中でもっとも長く居たのは、大蛇丸の部下である薬師カブトと言う人間だった。否、彼にとってはその姿こそが本来の自分であると信じていた。大蛇丸は伝説の三忍と呼ばれるほど強かった。彼の下に居る限りは自分は他の場所に行かなくても済む。自分はここでこそカブトと言う人間を知ることが出来る ――そう信じ、実際に自分と言う人間がこうであると心から思っていた。だが、死なないと思った大蛇丸は器として選ばれたサスケに取り込まれ消えた。目の前の自分に残されたのは主の抜け殻だけだった。 ――違う。カブトは何事かを呟き、次の瞬間。「違う！！」そう叫び、震える手で主の顔を触れた。閉じられた瞼を開き、蛇眼を見つめる。その中に自分の姿が映っている。カブトはそれを見つめながらくつくつと笑い始めた。「死んでないじゃないですか」顔を歪め、カブトは呟く。大蛇丸の眼球を指でなぞり、カブトはなぜか歪む視界の中でまだ鋭い眼光を放っているように思えるそれを見つめた。「だってあなたは、死ぬはずがない人なんですから。 ――再生の象徴であるあなたが簡単に居なくなるはずがない。そうでしょう？」囁きかけ、カブトは自分の左目へと触れた。「器がないなら私がなりましょう」何がおかしいのか自分でも分からなかった。カブトはくく、と笑い声を上げて指先を沈める。「あなたは生き続けるんです。ボクの中で。そうしてボクは、あなたと共に最初からやり直す」カブトでも大蛇丸でもない人間となって生きていく。死んでしまったのなら、ここからまたはじめればいい。「そうでしょう？」何故涙が溢れるのかカブトには分からなかった。ただ、こうしなければならない――そう思えただけだ。ここに居る自分が誰なのか、自分の名前はなんだったか、それすらも忘れてしまいそうだ。カブトは涙を流しながら左目に触れた指へ、力を込めた。「――」鏡を見つめ、カブトは顔の左半分を指でなぞった。引き攣れた皮膚は時間が経てば治るだろう。「……君は誰だい」鏡の中の自分へと問いかけカブトは静かに笑った。「ボクは誰なんだっけ」呟き、今度は声をあげ笑った。「これからそれを探すんだった――ねぇ、そうでしょう」大蛇丸様、と声を掛けカブトは眼鏡を掛けた。 //////////////////////////////////////////////////////////////////////////// [pixivimage:9810051] そしてこうなるんですね、わかります('∀`)	ja	General	[ "NARUTO", "薬師カブト", "死ネタ" ]	[ "音隠れ" ]	1,280,393,984	1,280,465,103	https://i.pximg.net/c/60…4_master1200.jpg	false	{ "like": 42, "view": 2632, "bookmark": 22, "comment": 1, "marker": 1, "page": 1, "word": 1046, "chars": 2021, "readMins": 242 }	Unknown	false	{ "id": 1426, "title": "NARUTO", "idx": 1, "complete": false, "next": 604, "prev": -1 }	[]
1,095	愛の種。	出会って、愛し合って、子供が生まれて。その子供を力一杯愛して、その子供がいつか愛するべき人と出会って。愛の種は、ずっと撒かれ、育てられ続けるのだと。そう思っていた。まだ、とーちゃんとかーちゃんがオレの側にいた、幸せな日々に。 [chapter:愛の種。] 気がつくと一人だった。平和だった里を襲った九尾の狐に、オレはあっという間に両親を失った。愛され守られてきた子供は、あっという間に孤独な孤児になった。もうダメだ、オレも死ななきゃ。とーちゃんとかーちゃんの側に行くんだ。そんな事ばかり頭の中を巡り、きっとその頃のオレは、死んだような目をしていたに違いなかった。九尾の狐はオレから両親を奪い、代わりに顔に消える事のない大きな横一文字の傷を残した。その傷をバカにするクラスメートもいて、オレはいつの間にか項垂れて前を見ない子供になっていた。・・・その日もオレは、いつものように下を向いたまま、アカデミーから誰も居ない家へと重い足を運んでいた。両親が残してくれた家。オレ以外誰も居ない家。帰ってどうするというのだろう。疲れた体を横たえ、朝になり、また孤独を噛みしめにアカデミーに向かうのか。「死にたい」本当に無意識に、口から零れ出た。「とーちゃん、かーちゃん」もうダメだと思った。もう生きていくのなんてムリだと。そう思うと、後から後から涙が零れ出た。止まらない涙は、地面の砂を水玉模様に濡らしていく。「泣いてるの？」突如頭上から降りかかった言葉に、オレは息を呑んだ。弾かれるように顔を上げると、道ばたに伸びる大きな一本の木の上から、口元を黒い布で覆った細身の男が、オレを見下ろすように立っていた。銀色の髪が、夕焼けを透かすように赤く染まっている。切れ長の憂いを帯びたような目元と美しい銀の髪のその男は、まるでオレとは別世界の人間のように思えた。「誰？」思わずそう問いかけると、カレの口元を覆う黒い布が僅かに動いた。笑った、のかな。「ヒミツ」穏やかな声でそう返すと、彼がタン、と軽やかに木から飛び降りてきた。鮮やかにオレの前に着地すると、静かにオレの頭を撫でる。近くで見ると、彼はオレより年上だろうけど、年の頃はオレと大して離れていないように思えた。なのに、彼はずいぶんと大人びて見える。「泣かないで」穏やかな声音でそう告げられ、オレはポカンと彼を見上げた。不思議とあれほどささくれ立っていた気持ちが和らぎ、涙はいつの間にか止まっていた。「あ、あの！」お礼を言おうとして顔を上げた瞬間、彼はオレの鼻の上を大きく横切る傷を、人差し指の腹で優しくゆっくりと撫でた。ぎょっとして彼を凝視すると、くす、と笑みを返された。「傷、もう治ったみたいだな」よかった、とボソリと呟いたのが聞こえ、オレは目を見開いた。この人とは初対面のハズなのに、なんだか前からオレを知っていたような口ぶりだ。「オレはね、あの日、あの場所で戦ってたんだよ」彼の言葉に、耳を疑う。「君の両親を守れなくて、ごめんね。君にそんな深手を負わせてしまって、ごめん。君の心にそんなに大きな傷を残して、本当に・・・ごめん・・・」凄く切なそうな顔で、絞り出すように彼は呟いた。「どうして謝るの？　とーちゃんとかーちゃんは死んじゃったけど、オレ、生きてるよ。あなたたちが里を守ってくれたから、オレ、生きてるんだ」それ以上彼の顔を悲痛に歪めたくなくて、オレは慌ててそう声をかけた。夕日に映える彼の銀髪がふわりと揺れ、切れ長の綺麗な眼がオレを捉える。「でも、さっき死にたい、って」彼の言葉に、オレはさっき自分が呟いた言葉を思い出した。「・・・うん。そう思ってた」自分の足下に視線を落とすと、こぼした涙が砂の上でにじんでいる。「けど、もう、死にたいなんて思わなくなった。お兄ちゃんが、オレの前に現れてくれたら、なんだか寂しくなくなったんだ」オレの言葉に、彼がふわり、と笑う。「見守ってるから」その一言だけを残し、彼は、まるで煙のように消えた。まるで白昼夢を見ているような気分だったけれど、オレは何故か心に暖かい気持ちがこみ上げていた。オレの両親は死んでしまったけど、オレは、生きてる。人との距離なんか作らずに。真っ直ぐ前を向いていけば良いんだ。「ありがとう」夕焼けに染まった夕日に向かって、大きな声をかける。彼からの返事は聞こえなかったけど、確かに、頑張れと声をかけられたような気がした。　　　　----種をまこう。　　　　愛の種を。オレがいつか出会う、大切な人の為に。	ja	General	[ "カカイル", "NARUTO", "暗部", "子イルカ" ]	[ "BL" ]	1,280,394,210	1,281,411,860	https://i.pximg.net/c/60…8_master1200.jpg	false	{ "like": 148, "view": 9836, "bookmark": 88, "comment": 2, "marker": 9, "page": 1, "word": 1082, "chars": 2124, "readMins": 254 }	Unknown	false	{ "id": 4469, "title": "NARUTO　カカイルSS", "idx": 1, "complete": false, "next": 6420, "prev": -1 }	[]
1,043	アリアンロッドリプレイAlpha第１話　Part1	始めまして。ESTakumiと申す者です。このたびはアリアンロッドRPGを使ってリプレイを書かせてもらいます。 TRPG自体から離れていたわけではないのですが、ここ一年はＧＭをやっていませんでした。先に書いておきます。言い訳じゃないですよ。第一話ではマスタリングが全くといっていいほど出来てません。 PCに与えたモチベーションも曖昧。 NPCの発言もしどろもどろ。展開はぐでぐで。正直リプレイにするなんて恥ずかしいを通り越してただの「恥」と言っても過言ではないかと思うほどです。でも初めのコンセプトとして「リプレイにする」ということを目的にしていました。そしてこのキャンペーンを始めました。たとえどのような内容であっても当初の目的の通りにリプレイにしたいと思います。では、未熟なＧＭとこれまた未熟なPL達の繰り広げる冒険を始めましょう。 [chapter:◆Preplay◆幕開け] ＧＭ：それでは、セッション本編を開始したいと思います。一同：はーい。ＧＭ：じゃあまず最初に今回予告をー。熊猫：ういっす。砂漠の町に響く鐘の音は、新たな翼の羽ばたきを告げる。一つの一つの物語が一つに交わった時冒険の旅の幕が開く。アリアンロッドリプレイAlpha 第一話「かくて旅路は始まった」新たな物語が今、始まるＧＭ：ということです。このシリーズにはＡｌｐｈａと名付けました。れお：うーい。Ａｌｐｈａね。熊猫：ういうい。ＧＭ：よし。それじゃあ各ＰＣの自己紹介をやりながらＯＰに入っていこうか。一同：りょうかーい。ＧＭ：一番最初のＯＰはＰＣ３なんだが……。大丈夫かね……？あか：…………。ＧＭ：聞こえねー。今回のセッションはオンラインでＳｋｙｐｅを用いて行っている。そのため通話状況が悪くなったりすることがしばしば。ここでいろいろとＳｋｙｐｅの設定を行うあか。できれば事前にテストをしておくべきだったと今更ながらに後悔。ＧＭ：よし。大丈夫そうだな……。それじゃＰＣ３のオープニングから入ろうか。それじゃあ自己紹介をお願い。 [chapter:◆Opening 01◆　その名はヴェルサス教授] ＰＣ③ コネクション：ヴェルサス関係：恩師推奨クラス：メイジorアコライトレベル：１キルディア共和国が誇る最高学府、キルディア国立学校。多々ある研究室の中で最も特異な研究室である『ヴェルサス考古学研究室』そこに所属するキミはある日ヴェルサス教授に呼び出された。なんなのだろうか。いつもの小言か？それとも何か発見したとか言う自慢話か。はぁ、とため息をつきつつキミは教授室へと向かった。あか（以下セイファー）：キャラ名はセイファー＝グレイ。年齢１９の性別は男。メインクラスはアコライト、サポートクラスはセージのヒューリン。ＧＭ：ＯＫ。あらかたの設定とかもお願い。セイファー：えー、はるか昔に自分達の一族がある集団に殺されたけど最近になってその自分達を殺した者の手によって復活させられた。一同：ふむふむ。セイファー：それで過去の記憶とかは消されて、そいつらに植え付けられた記憶によって今に至るって感じ。ＧＭ：ＯＫＯＫ。ライフパスは何？セイファー：「滅んだ民族の血」「黄泉がえり」「世界の敵」ＧＭ：うい。それじゃセイファーのシーンに入ろうか。一同：りょーかい。 * * * ＧＭ：キミはキルディア共和国が誇る最高学府、キルディア国立学校に所属している。そしてキミはいつものように『ヴェルサス考古学研究室』と書かれた扉を開いた。セイファー：失礼します。ＧＭ：「（偉そうな声で）うむ、入れ」（一同笑）中から威厳のありそうな気がしないでもない声で教授が答える。熊猫：ふんぞり返ってるぞ（笑）。セイファー：気がしないでもないのか（笑）。ＧＭ：あくまでも偉そうなだけなんだ。でも実際はあんまり偉くないんだ。（一同爆笑）セイファー：入ります。ＧＭ：「（偉そうな声で）よく来たなセイファー」セイファー：どうもご無沙汰しております。ＧＭ：「（偉そうな声で）いきなりだがキミに話がある」セイファー：はい、なんでしょう。熊猫：「金を貸してくれっ」ＧＭ：それは違う。（一同爆笑）「私の研究を知っているかね？」セイファー：いえ、詳しくは存じ上げませんが。ＧＭ：「そうか……この研究室に属しているキミでさえ知らないとは……なんと嘆かわしい」れお：人望ねえ教授（笑）。熊猫：マイナーなんだよきっと（笑）。ＧＭ：（喋らせる間も与えず）「そうかそうか、そんなに知りたいか。なら教えてあげよう」熊猫：なんてやつだ。れお：いるねこういうやつ。セイファー：ぜひご教授お願いいたします（笑）。ＧＭ：「うむ。心して聞くがいい。私はこのミース……ミースの地下にある遺跡について調べていたのだ」セイファー：そして？ＧＭ：「このミースの地下遺跡には秘密が隠されている。それも途方も無い秘密が！」ちなみにこのヴェルサス教授は周りからは変人と呼ばれています（笑）。セイファー：既に分かってた気がする（笑）。ＧＭ：うむ（笑）。明らかに他の人とは違う方向のことを研究してる。周りからは異端みたいな扱いかな。熊猫：異端って言うか……痛いな。ＧＭ：痛いって言うな！（一同爆笑）セイファー：痛い人なんだ（笑）。ＧＭ：あ、いや、まぁ痛い人だけどさ（笑）。無理やり学校から研究資金をむしりとって勝手に研究をしているような感じ。セイファー：なるほど。ＧＭ：「そぉこでセイファー君。キミに話したいことがあるのだ」熊猫：「研究資金を貸してくれっ」ＧＭ：それは違うって。（一同爆笑）熊猫：まぁ冗談だ。ＧＭ：そんな時、ドタドタドタと廊下の方から騒がしい音がする。その音を聞いた教授は「ちぃっ！？もう来たか！！」というぞ。（一同爆笑）熊猫：追われてやがる（笑）。セイファー：こ、これは一体。ＧＭ：「セイファー君、後は頼んだぞ！」熊猫：こいつ最悪だ（笑）。ＧＭ：そう言うが早いか教授は辺りの荷物を早々とまとめ「よし、セイファー君。後は頼んだぞ」とさわやかな笑みを浮かべ窓をがらりと開けると「とーーっう！！」と飛んでいった。（一同爆笑）れお：「誰か落ちたぞー」（笑）セイファー：ちょっと唖然としてる。……は？ＧＭ：そしてドタドタという音は予想通りにこの部屋の前までやってきて、ドアが荒々しく開け放たれた！というとこでこのシーンを切ろうか。れお：面白い人だ（笑）。セイファー：気になるぞおい（笑）。 [chapter:◆Opening 02◆　これって諜報活動？] PC② コネクション：バンド関係：主人推奨クラス：ウォーリアorシーフレベル：１キルディア共和国を他国やモンスターの襲撃から守る役目を持つキルディア騎士団。キミはそこに所属する騎士だ。日々鍛錬に明け暮れるキミに一つの命令が下される。「国の管理下においてある遺跡に何者かが侵入した、一刻も早く捕らえろ」ＧＭ：それじゃーPCの自己紹介をお願い。まつ（以下サフィ）：あーい。えーと名前がサフィリア＝ブルーといいます。ＧＭ：サフィリア＝ブルーっと。（メモメモ）サフィ：で、種族がヴァーナの狼でクラスがシーフとレンジャーでございます。ＧＭ：おう。サフィ：個人設定としては、生まれがエルーランのほうで２・３歳のものすごい小さい頃にぱっと見の可愛さと、不思議な紋章を持っているから奴隷商人にさらわれたという過去を持っている。ＧＭ：んむ。サフィ：んむ。んで、その時にキルディアの近くまで連れて来られて売られそうになったとこでキルディアの騎士団長に助けられました。ＧＭ：おう。サフィ：で、それ以来騎士団長の養子として生活しています。あ、ちなみに性別は女ね。れお：年は？サフィ：年は今16かな。ＧＭ：ということは2・3歳の時ということは13・4年前ってことか。サフィ：そんなところだね。ちなみにサフィリアっていう名前は髪が青なのでサファイアをもじってつけられました。本名は自分の記憶にないという（笑）。ＧＭ：なるほど。記憶喪失か！サフィ：そうそう。まぁ記憶喪失って言うか小さい時のことだから覚えてないって感じかな。れお：小さすぎて覚えてないってことか。ＧＭ：なんか記憶喪失ばっかりかよとか思ったぞ（笑）。サフィ：んで、それからは騎士団長の懐刀として成長して、今は殺しはしないけど諜報活動をするというシーフになってます。ＧＭ：了解。ちなみに騎士団長はバンドといって寡黙な人です。サフィ：おーけー。父親はバンドっと……。それで、自分の額にある紋章は出自のキーになるっていうのは分かっているんだけど、現在の生活に満足しているのでさして調べようという気にならんっちゅう。ＧＭ：うい。んじゃ一応ライフパスをお願い。聞いてなかった（笑）。サフィ：えーと、出自が「龍の血脈」で境遇が「売買」、んで運命が「真の覚醒」。ＧＭ：最後は龍になって……。サフィ：大暴れっすか（笑）。れお：しかしアレだな。PC③がグレイでPC②がブルーか。ＧＭ：くはっ。（分かって吹き出した）サフィ：そうやね。ＧＭ：なるほどね（笑）。このときＧＭの私は事前にれおよりキャラクターの設定を聞いていたので偶然に驚いた。いや、全く面白い（笑）。ＧＭ：面白いパーティになりそうだ（笑）。サフィ：こっちは青のティファレトの血を引いてるってことにしたから青にしただけなんだけど（笑）。れお：グレイは単に語幹かな。ＧＭ：あーと、サフィレアはなんて呼べばいい？そのままサフィレア？サフィ：サフィで。ＧＭ：おーけー。父親代わりのバンドからはサフィと呼ばれているっと。周りからもサフィって呼ばれているのかな。サフィ：そそ。その方がいい。ＧＭ：りょーかい。じゃあPC②のシーンに入ろうか。サフィ：あーい。 * * * ＧＭ：では、キミは今父親代わりのバンドから騎士団長室まで呼び出されところだ。サフィ：うい。じゃあコンコンとノックをする。父上ー。ＧＭ：「サフィ、入りなさい」ん……なんかイメージが違うな（笑）。まぁいいか（笑）。サフィ：違うのか（笑）。ＧＭ：「サフィ、入れ」みたいな？（笑）サフィ：ではガチャっと開けて入る。なんでしょう。ＧＭ：そこにはバンドともう一人キルディア騎士団に所属しているエルダナーンの騎士ギルドールがいる。サフィ：これはこれはギルドールさん。ＧＭ：サフィは剣の稽古とかはやってるの？サフィ：装備が短剣だからそこそこ剣の稽古は出来るはず。ＧＭ：んじゃ「（ちょっと威厳を持たせて）剣の稽古はどうだ？」サフィ：剣の稽古ですか？順調な方ですよ。ＧＭ：「ふむ……あまりそういうことはやって欲しくないのだがな」サフィ：私も殺しはしたくないのですがこれも仕事だから仕方ないですね。ＧＭ：な、何か殺伐としてるなぁ……（笑）。まぁいいや。サフィ：いいんだよ、諜報部隊だから。ＧＭ：ん。そこでギルドールが「団長、そろそろ今回の任務について」と促す。「うむ」と小さくバンドは返す。「国の管理下にある遺跡に何者かが侵入した模様だ。その者を一刻も早く捕らえて来い」サフィ：捕獲、ですね。ＧＭ：「このミースの地下に遺跡があることは知っているか？」サフィ：ええ、昔から聞いたことがあります。ＧＭ：「うむ。この遺跡は多くの冒険者に開放している。冒険者のおかげで遺跡の大部分が解明されたといっても過言ではないだろう」サフィ：そうですね。ＧＭ：「だが、共和国の管理下においてある区画というのも存在するのだ」サフィ：まさか、そこに賊が入ったというのですか。ＧＭ：「その通りだ」れお：まさか教授……（笑）。ＧＭ：くっくっく、さあどうかな（笑）。「そこでだ入った賊を捕らえて連れてきて欲しい。抵抗するようであれば殺してもかまわん」サフィ：了解しました。その辺は仕事と私情を割り切っている感じで。微妙に前後で言っていることが違う気がしないでもない。ＧＭ：「証拠はある程度残っていた。そこに置いてある」と、机の上を指す。サフィ：これですか？ＧＭ：そこにはビニールパックに入った証拠品が。サフィ：ビニールあるのかよ（笑）。ＧＭ：さあ？（笑）サフィ：「（古畑風に）んー、これはぁ犯人の物ですねぇ。」……なんか突っ込んでよ（笑）。ＧＭ：古畑？（笑）れお：2点だな。サフィ：ぐは。ＧＭ：「では、そこにある証拠を元に賊を捕まえてくるのだ」サフィ：証拠品は何？ＧＭ：あー……（決めてなかった）そうだな、丸眼鏡とか……。セイファー：ひまわりの種とか。なんでだ。ＧＭ：万年筆とかかな。サフィ：ちょっと待て（笑）。それは……（笑）。ＧＭ：ん？（笑）まぁ調べれば分かる。サフィ：なるほどね。ＧＭ：じゃあこんなところでシーンを切ろうか。サフィ：では「了解しました」と言って証拠品を持って退室する。ＧＭ：うい。んじゃシーンを切ろう。	ja	General	[ 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1,070	【腐】イザシズ【SSS】	＊＊「手前、今日はもう帰れよ」そう言って、静雄は臨也の背中をぐいとドアの方に押した。「なんで…」臨也は肩を震わせ、小さく呟く。俯いたまま零れた涙はそのまままっすぐ床へと落ちて小さな丸い染みを作ったが、この暗い空間ではそれを判別することは不可能だった。「なんで！なんで…っ！！」勢いよく振り向いて静雄の腕を、縋るようにきつく握る。「なんで何もしてくれないんだよっ…！シズちゃんならできるでしょ！シズちゃんなら…！いくらでも俺を傷つけられるでしょ！！その力があれば！ねえ！！」ぼろぼろと涙を流しながら臨也が叫んだ。静雄はそれに黙って首を左右に振る。「何があったのか知んねぇけど、そういうのはよくねぇだろ」「なんでそんなこと言うの！シズちゃんのくせに！化け物のくせにっ…！！」ぎりっと奥歯を噛む臨也の腕をやんわりと掴み、引き剥がす。「なんでなんでなんで！！いいじゃん！シズちゃんが痛いわけじゃないんだから…！ねえっ！噛んでよ…っ！お願いシズちゃん、愛してるから…」愛してるから、お願い傷つけて。泣きながら縋りついてくる臨也に、静雄は悲しそうに目を伏せる。そして、臨也、と静かな声で泣きじゃくる男の名前を呼んだ。「そういうのは、愛って言わない」＊＊終　わ　る　＼(＾O＾)／補足説明（とか入れている時点で駄目駄目だ＾q＾）としては、何か嫌なことがあった臨也さんがシズちゃんに縋りに来たんだけど、傷つけてほしいとか言い出すもんだから頭を冷やせ的な感じでシズちゃんに追い払われている、的な感じです…いみわかんね／(＾O＾)＼ドＭっていうかただの情緒不安定な臨也になってしまった…たぶん私が情緒不安定臨也が大好物なせい… シズちゃんは傷つけるのも傷つけられるのも嫌な、いたってノーマルな子だと思う。っていうか、あれ？シズちゃん魔物設定は…？	ja	General	[ "イザシズ", "平和島静雄", "折原臨也", "デュラララ!!" ]	[ "腐向け" ]	1,280,394,113	1,280,394,113	https://i.pximg.net/c/60…6_master1200.jpg	false	{ "like": 29, "view": 2481, "bookmark": 22, "comment": 0, "marker": 0, "page": 1, "word": 402, "chars": 820, "readMins": 98 }	Unknown	false	null	[]
1,061	タクヤとシンゴがドラクエを始めるようです。	「うわっファミコン。現物初めて見た。「うち、テレビゲームってこれしかない… 「すげーな。配線がテレビのアンテナに繋がってるけど　これ…できんの？「たぶん… 「マジでか。じゃあやろうぜ。ソフトは？「この箱の中に。「おー。ファミコンのカセットか。すげーな…少ないな。「ウチって昔からあんまりおもちゃ買う習慣がないんだけど　昔おじーちゃんがすーぱーまりおをやるって買ってきたんだって。「伝説だな。おお、これドラクエ3じゃん。ハンパねぇな。「有名なの？「知らねーの？いくらなんでもドラクエは知ってろよ。　まぁ、オレも8しかやった事ないけど。　ええと、ここに差して…（ガコッ）うう、かてぇの。　これでいいのかな。電源入れてみていいか？「うん…たぶん。「（ガチョッ）　…おー生きてる。タイトルでた。　なんか昔のケータイのゲームみたいな画面だな。「ケータイでゲームができるの？「オマエって…かわいいな。まぁいいけど。　うぉ、まだデータ残ってる。　もう20年くらい前のゲームなのに。　ゆうしゃ、いぬかみ？…なんだこれ。オレ？　オマエ、最近やったんだろ。「しっ知らないよぅ。「パーティは…勇者いぬかみ、戦士くまた。　ほらー。「し…知らないよ…本当に本当だよっ。コワイよっ。「勇者いぬかみ、戦士くまた、武闘家しし、僧侶はる…なんだこれ。　まぁいいか。データいっこ消して…と。　ほら、始めっぞ。　名前ひらがなしかないんだな… 　じゃあ、勇者たくや、な。「名前つけるの？なにするゲームなの？「オマエ…RPGも知らねーのか。知らなすぎだろ。　じゃあちょっと見てな。どーせひとり用だし。「ホッ…ずっと見てればいいんだね？「ふむふむ。起きなさい私のかわいいたくや、と。　16才の誕生日よ、と。　王様に挨拶にいきなさい、と。「うわーホントにタッくんのママさんがでてきた。すごいね。「んな訳ねーだろ。（似てっけど…）　勇者の息子のオレは魔王バラモスを倒しにいくんだってさ。　こーいう話の元ネタがこれなんかな。ハンパねぇ。　酒場で仲間を集めるって…ここかぁ。　仲間も自分で登録できるみたいだ。　じゃあ、戦士しんご、な。「ええっ見てればいーんじゃないの？わかんないよぅ。「…見てればいーんだよ。　ちょっとふたりで外に出てみるからな。「あっふたりになった！こっちがボク？「そー、青いのがオレでピンクがオマエ。「すごいねぇ。色もボクらと同じだね。「たしかに…ざっくりとだが。　おっ、モンスターでた。「わー知ってる！これ！スライムでしょー？「ま、まさかコイツを知ってるとは！　オマエ天才じゃねぇ？「えへへ…スライムってかわいいよねぇ。「でも殺すけどね。「えー！冗談でもやめてよぅ。「冗談じゃねぇし。殺さないと話が進まねぇし。「そんな…ヒドイ… 「偶然に名ゼリフがでたな。「やめてよぅ。スライムはそっとしとこうよぅ。「しかしオマエがダメージを受けてるぞ。　シンゴは2ダメージをうけた！って。「ええーっ！「スライム殺さないとオマエが死んじゃうよ？「いいよ…スライムを殺すよりいいよ。「シンジ君かオマエは。「シ、シンゴですけど… （つづく）	ja	General	[ "BL", "ケモノ", "モヤケモ" ]	[ "腐向け" ]	1,280,394,079	1,362,491,078	https://i.pximg.net/c/60…9_master1200.jpg	false	{ "like": 57, "view": 5634, "bookmark": 27, "comment": 2, "marker": 38, "page": 1, "word": 625, "chars": 1606, "readMins": 192 }	Unknown	false	{ "id": 180, "title": "モヤモヤケータイ小説", "idx": 5, "complete": false, "next": 2056612, "prev": 2056556 }	[]
1,060	クロ	小さなお屋敷の庭に通う一匹の白猫がいた。　そいつは一目では黒猫に見えてしまうほどに汚れ、誰も住んでいない屋敷の庭の真ん中にじっと座っている。お屋敷のほうを見つめたまま動かず、日が落ちる頃までずっとそうしている。そして、朝になるとまた庭にやって来る。毎日毎日、白猫は庭へ通った。座っていること以外特に何かをしているわけではないのだが、それでも庭に来る事を休んだことは一度もなかった。そいつが何のためにそこにいて、いつからそうしているのかを知るものは誰もいなかった。　空気と水のきれいな田舎町の小さなお屋敷。そこには小柄なおばあさんと六歳ぐらいになる孫の少女の二人が暮らしていた。　病弱であまり外に出られないおばあさんの唯一の楽しみは孫と庭に出ることだった。爽やかな風を感じながら孫が元気に走り回るのを眺めることがおばあさんの喜びだった。　ある日、いつものように庭で遊んでいた少女は一匹の子猫を抱いて戻ってきた。真っ黒で小汚い猫だったが、孫の連れてきたそれをおばあさんはそっと膝の上に乗せた。「かわいい子猫だねぇ。どこで拾ってきたんだい？」　少女はおばあさんが子猫を気に入った様子を見て嬉しそうに言った。「あのね、お庭の中に入ってきたんだよ。それでね、おいでって言ったらついて来たの」少女の言葉を肯定するように子猫はみゃーと鳴いた。　おばあさんはかわいらしい客が来たと何度も猫を抱き上げた。「それにしても随分と汚れているね」　猫を抱き上げた自分の手が黒く汚れているのを見て、おばあさんは不思議に思った。そこで、子猫をキレイにしてやろうと水を掛けて洗ってやると、そこにいたのは真っ白な毛をした子猫だった。「おやまぁ！」　おばあさんは可笑しくなって笑った。少女もおばあさんと一緒になって笑った。「おまえさん、随分と汚れてたもんだねぇ。ははは、白猫だったとはねぇ」　何を笑われているのか分からないという風にキョトンッとしていた子猫だったが、それでもおばあさんの笑顔はとても温かかった。　次の日も、また次の日も子猫は毎日庭にやって来た。その度に体中を真っ黒に汚して。だからおばあさんも毎日毎日子猫の身体を洗ってやった。　いつしかそれは日課になり、おばあさんの数少ない楽しみの一つになった。猫は『クロ』と名付けられた。　毎日、クロはおばあさんと遊んだ。膝の上に乗って撫でてもらう時間が好きだった。おばあさんの笑う声が聞けるから身体を洗ってもらう時間が大好きだった。だから身体はいつも真っ黒になるまで汚した。少女ともかけっこをしたり、かくれんぼをしたり。　しかし、そんな楽しい日々にも終わりはやって来た。　ある日、クロが庭に行くとそこにおばあさんの姿はなく、お屋敷の中が騒がしくなっていた。いつもよりたくさんの人がお屋敷に集まり、忙しそうに家中を走り回っていた。　二、三日するといままでざわついていたお屋敷がシーンと静まり返り、時々中からすすり泣く声が聴こえて来た。クロはじっとおばあさんが来るのを待ったが、誰も庭に出てくることはなくただ時間は過ぎていった。　そして、お屋敷は誰もいなくなったかのように静かになった。　クロは毎日庭で待った。おばあさんと少女が庭にやってくるのをじっと待ち続けた。幾日も幾日も、クロはおばあさんが庭に来ると信じて疑わなかった。　クロの毛は真っ黒になった。誰も洗ってくれる者がいないまま汚れだけが堪っていった。クロ自身が自分が白猫であることを忘れてしまいそうなほどに、汚れは時間となって積み重なった。　一年が過ぎ、二年が過ぎてもクロは庭に行くことを止めなかった。五年が過ぎ屋敷がボロボロになってもクロは庭に通い続けた。そうして時は二十年が過ぎた。「本当にここを売っていいのかい？」男は不安そうに尋ねた。「ええ、いいの。もうこの家は古いし、誰もここを使うことなんてないもの」　女は思い出を懐かしむような温かい目でボロボロになった屋敷を見つめた。「ねぇ、あれは何だろう？」　男は草が伸び放題になった庭の方を見つめて言った。男の目線の先の草の陰から黒い物が見えている。二人が恐る恐る近づいてみると、そこにいたのは真っ黒な猫だった。「クロ!?」　女は目を丸くして、猫の側に駆け寄った。猫はもう動かなくなっていた。「クロ……。あなたずっと待ってたのね。ここでずっとおばあちゃんが来るのを待っててくれたのね。ごめんなさい、クロ。待たせてごめんね」　女は猫をぎゅうっと抱きかかえて泣いた。涙で猫の黒い毛の色がほんの少し薄くなった。　泣きながら女は優しく猫の体を洗ってやった。なかなか落ちない黒い汚れを体が真っ白になるまでしっかりと洗ってやった。二十年ぶりに猫は白猫になった。　そして、庭の真ん中に白猫を埋めてやった。　しばらく女はその場に立ち尽くしていた。やがて何かを振り切るように涙を拭い、心配そうに見つめる男の方を振り返り、微笑んだ。「ごめんなさい。ここを売るの、やっぱり止めるわ。売ってしまうにはここには大切な思い出が多すぎるから」	ja	General	[ "オリジナル" ]	[]	1,280,394,077	1,280,394,077	https://i.pximg.net/c/60…6_master1200.jpg	false	{ "like": 3, "view": 474, "bookmark": 6, "comment": 0, "marker": 0, "page": 1, "word": 1216, "chars": 2154, "readMins": 258 }	Unknown	false	null	[]
1,075	素敵小説	うわわーやっやめろーザッザッザ←足音や　やつがくるやっやめろー	ja	General	[ "素敵小説" ]	[]	1,280,394,140	1,280,394,140	https://i.pximg.net/c/60…6_master1200.jpg	false	{ "like": 3, "view": 469, "bookmark": 1, "comment": 0, "marker": 1, "page": 1, "word": 19, "chars": 47, "readMins": 5 }	Unknown	false	null	[]
1,090	人間嫌いと教授の歌	「ねぇ、教授。今はそれ、何を計算してるの？」「神様」　そう言うとボロをまとった教授は、地面に木の棒で数式を書き足していく。その速さは圧倒的で、数学どころか授業もまともに出ていなくて、勉強なんてまるで出来ない私はただ純粋に感心しながら見守っていた。　教授はいわゆる浮浪者のおじさんだ。でもいつも忙しそうに計算ばかりしているから、私は‘教授’って呼んでいる。ベンチに座りながら、ごくごく普通に浮浪者と会話する女子高生の私を、この辺りに住んでる主婦なんかが奇異の目で見てくるけど、そんなの関係ない。だって私の好きな人間は教授だけなんだもの。　私はいわゆる苛められっ子――っていうか‘ぼっち’。最近は苛めにすら合ってないもんね。完全な空気。誰も私を見ていない。だから学校に行かなくったって、誰も私を気になんて留めない。親だってそう、仕事で忙しい二人は私はちゃんと学校に通ってて、友達もいるって思ってる。馬鹿みたい。　私は人間が嫌い。人間なんて本当に最低。醜いったらありゃしない。誰が誰より綺麗とかカッコイイだの可愛いだの、頭がいいとか悪いとか、金持ちとか貧乏とか――そんな事だけじゃなくて目に見えない雰囲気にまでも優劣をつけて、喜んだり落ち込んだりしてる。ハッキリ言ってバカばっか。だからそんな奴らからハバにされるなんていうのは、むしろ誇りだ。　私はこの公園に住む野良猫達が好き。全部で３匹。クロとマーヤ、それにミル。全部私が名前を付けたの。ママが昼食代として渡してくる１０００円で猫缶を買って、毎日学校をサボってはここで餌付けしてた。でもね、そしたら近所に住んでる主婦たちからクレームがきたの！　信じらんない。お腹空かせてる子が目の前にいるのに、やれ糞だの鳴き声だの臭いだのって、だから人間は嫌いなんだ。けっこう嫌味たらったらで言われまくったから、しばらくは自重しとくしかないかー？　とか思いながら次の日ここを通ったらさ、教授が猫達に自分のパンをあげてたんだよね。私は凄く嬉しかった。それ以来、私は１０００円で教授にコンビニでお弁当を買うようになったんだ。主婦たちはさ、得体の知れない浮浪者である教授が怖いみたいで、教授には何も言わないんだよね。あーあ、そういうトコ、ますます嫌い！ [newpage] 「だから……大切なんだ……な？　な？　な？」　教授はふいに私の方を振り向いて言ってきた。でもこれもいつもの事。「うん、よく分んないけど、世の中は全部７で出来てるんだよね？」「そう、７。一週間は７。１日の半分は１４。だから７。本当は１４が半分なんだ。人が死ぬと４９。ギャンブルだって７だ。７は悦楽だ。神様だって７だ。１日が７０００年だ。７の１０００倍。だから６０３３なんだ。分かるか？　な？　な？　な？　もうすぐなんだよ。もうすぐだ」　　分かるはずない。でも私は教授とこうして話している時が好きだった。膝にはマーヤだって乗っている。他人がどう思うかは知れないけれど、私は今――生まれてきてから一番幸せだ。「１９１４……だろ？　６０６だろ？　４分の３だろ？　２５２０……だからやっぱり７だ！　な？　な？　な？」「うん、そうだね。７は神様なんだね」「そうだ、な？　な？　な？」　全然分からないけど、７は神様って言うと教授はいつもすっごく嬉しそうに笑うから。だから私の相槌はきまってそれだった。　私の返事を聞いて、にやっと笑うと教授はまた木の枝で謎の数式を地面に掘り始める。「神様、神様、神様、神様、神様」　そんな風に言いながら。 [newpage] ***** 　――――嘘でしょ？　目の前にある現実を私の脳が受け止めきれない。　私の手からお弁当の入ったコンビニの袋が抜け落ちて、ドサッて言う音共に地面とクラッシュした。　いつものように公園に向かうと、教授が市の職員っぽい人達に連れて行かれる所だった。それを遠巻きに見ている主婦連合。ヒソヒソと聞こえてくるその会話から察するに、教授を気味悪がった主婦たちは愛する旦那様達にご報告。旦那様連合は教授を精神的に疾患があると決めつけて、そんな危ない人間が近所にいたら困る！　うちの子に何かあったらどうするんだ！　とお役所に息まいたらしい。結果、今まさに教授はどこか冷たい世界へ連れ去られようとしている真っ最中―――― 「教授！」　主婦連合達に対する怒りはとりあえずしまっておいて、私は教授の元へと駆け出した。　背後から主婦連合の「いやぁね」「またあの子よ」と言った学校の連中と変わらないトーンの声が私に突き刺さる。構うもんか。あいつらなんて嫌いなんだから。嫌いな人間に非難されるのは誇りなんだから！「教授！」　私はもう一度大きな声を出した。教授は両脇を職員に挟まれながらも立ち止まって、そして私を視界に入れると、いつもの調子でにやっと笑った。「７だぞ？　分かるだろ？　な？　な？　な？」「うん、神様なんだ！　７は神様！」　私がそう言うと、教授は満足そうに微笑んだ。教授のボサボサに伸びきった髭や固まった髪の毛が人間の罪全てを背負って殺されたイエス・キリストみたいに見える。ああ、教授は殉教するんだ。自分の信じる神様の為に……！　私がそんな風に思っていると、今度は網袋を持った職員達が何やら騒いでいるのが目に入った。あれって……もしかして……。 [newpage] 　嫌な予感は見事的中だった。網袋の人間は保健所のやつらで、クロとマーヤとミルを捕まえようと必死になっている。私の背筋に冷たいものが伝った。「７だ！　７だ！　３だろ？　３に１足すと４だろ？　そんでまた３だ！　７！　７！　７！」　教授が大きな声でそう喚き散らした。教授のその声を聞いたら体中に良く分んないけど力が満ち溢れてきた。「クロ！　マーヤ！　ミル！」　私はお腹から声を出して３匹の名前を呼んだ。こんな大声を出したのは何年ぶりだろう？　もしかすると人生で初めてかも。　私の声を聞きつけると３匹は軽やかに私の足元まで駆け寄ってきた。私はリュックを開いて３匹を中に押し込んだ。私のリュックには教科書なんて入ってない。学校に行っているフリをする為だけのただの袋。親に不登校がバレない為の精一杯のカモフラージュ。でもだからこそ３匹とも中に押し込める事が出来た。「行け！　全ては７だ！　７！　７！　７！　７！」　教授の声に私は駆け出す。　うんっ！　そうだね、教授！　私にも何となく分かるよ！　　公園の端に乗り捨てられた自転車に乗り込むと、思いっきりペダルをこいだ。　背後に回った公園の方から騒然とした声が上がっている。知るもんか！　私は必死にペダルをこぐだけの自転車専用セクサロイドだ！　教授。教授。私は人間が大嫌い。でも教授の事だけは好きだよ。　神様。神様。どうか教授を守ってください。救ってください。だって教授はあんなにも毎日あなたを求めているんだから！　いつかまた教授に会えるよね？　うん、会えるよ。だって世界は７で、神様は７で、教授は今年で６３なんだもん！　必死にペダルをこぐ私の背中で猫がミャアと鳴いていた。 ――了――	ja	General	[ "女子高生", "神様", "浮浪者", "猫" ]	[ "人間嫌い" ]	1,280,394,183	1,280,394,183	https://i.pximg.net/c/60…0_master1200.jpg	false	{ "like": 5, "view": 1347, "bookmark": 4, "comment": 0, "marker": 0, "page": 4, "word": 1587, "chars": 3089, "readMins": 370 }	Unknown	false	null	[]
1,078	考えてることと言えば	彼氏宅にてキスしてぇ!? なした？ごめん、ついカッとなって大声出しちまった自分家ならいいけど、人の家で大声出すなよ。で、何そのワード…… 先輩はあれからキスさしてくんねぇなぁって思って。俺もう飽きられちゃったかなぁなんか、身に覚えがあるだろ舌入れた事怒ってんのかなぁ～ ……怒ってんじゃねぇの、それ。でも、気持ちよさそうだったし、でもあれからしてない…… なんか避けられてる。ふーんふーんって、なんか言うことないの終わる時は終わるだろ、ジ・エンドいいよな。お前は彼女の方から会いに来てくれるじゃんお前がいる時は来ないけどな何、俺邪魔？そじゃねぇけど、何？　拗ねてんの？当たり前だろ　先輩がかまってくんないかんなぁお前、もう帰ればは？　何で？俺とじゃなくて本当はその先輩といたいんじゃないの？会いたけりゃ会いに行けばいいじゃん。いや、でも住所知らないし、部活の時しか会えないしえっ今日は？今日は土曜日じゃ!! なるほど、土日は会えない訳かうんそげか、まぁ頑張れ部室にて先輩何？作業中悪いんですけど、今週の土曜か日曜、空いてますか？とくに予定はないけどじゃあ、どっか行きませんか？　二人でいいけど…… ちょっなんすか、その目、メ●ド喫茶とかに連れ込みませんからそんなとこに連れていくつもりだったの？いえ、俺の家来ませんか？なお、悪いわあの、俺の事避けてます？そんな事ないでしょ、避けてたら部室に顔出さないわよそっすよねで、どうっすかね。今週のじゃあ、土曜日に行くわ。あなたの家…… じゃあ、駅前に迎えに行きますわうん、分かった土曜日こんちゃ～す何、その状態えっ何言ってんすか？さっ後ろ乗って下さい、先輩でも私、スカートだし横乗りっスよ。横乗りうん、それしかなさそうねちゃんと俺につかまって下さいようっうんそんな端っこつかんでたら、落としますよおっ! こうやって腕回して、じゃっ出発します～今日は風が気持ちいいっスねぇねぇなんスか？ううん、何でもない…… 着きましたよ。ここです何か緊張して来たどうしてです親にあぁ親ですか？今日は二人とも居ませんけどそうなんだいる時に彼女連れ込んでも、何も出来ないじゃモゴモゴ…… 帰ろうかしらちょっ待って先輩、俺の失言です! あのもっちっと俺と一緒に居て下さいよいいけど、喉乾いたんだけどあっ入りましょっか、俺の家。立ち話もなんだしうん本当に誰もいないのねシーン、ですよ。俺ら以外誰もいませんからさっ上がって。麦茶でいいっすかねうん、お邪魔します…… 『その時、靴を脱ごうとうつむいた先輩のうなじを見てドキっとしたのは言うまでもない。靴を脱ぐのに手間取っている先輩の全身から緊張が感じられた。靴を脱ぎ終わった直後だったか』ちょっと、何!? 『思わず先輩を抱き上げで、自分の部屋まで連れて行った。ベッド前まで運ぶと、俺は自分でもびっくりするほど優しく先輩を横たえた。そしてついでに覆いかぶさって、見つめてキスまで行きたかった。けど、先輩がギュッと目を瞑るもんだから、何だか悪いことしてるみたいに思えて、止めた』すいません。ついカッとなって何がついよ…… 怒ってます？ううん、怒ってなんか…… 『分かんないよ。先輩が何考えてるのか……』『それから、麦茶を出して、二人でゲームすることになった。これじゃ全然恋人同士ぽくない。場所が変わっただけで、いつもと同じだ。隣に座ってる先輩も楽しそうなのか、楽しそうじゃないのか本当に読めない人だ』遅いんで、送って行きますよいいよ、別に帰り道ぐらい分かるからでも、この辺ガラ悪いからその……送らせて下さいようん、分かった。お願い別れ際先輩、一つ確認したい事があるんですけど何？怒ってます何の事？あの、この間の…… この間の何？キスした時、舌入れたこと ……怒ってないわよでも、あれからキスしてないんっスよ! それは…… それは?　俺に飽きたとか、他に男が出来たとか! 声デカイ!　そんな訳ないでしょ!　なんでそっちの方向に持って行くのよ! 『先輩が俺の口を塞いだ。あっ何かキス出来そう。そう思った。彼女の細い腰を引き寄せて、手のひらを舌で舐めた』ちょっとっキスしていいですか？『俺の腕の中にすっぽりとおさまる先輩の小さな体が愛おしかった』心の準備が…… まだ焦らすつもりですか!! 焦らしてるつもりはっ十分焦らされてますよ。こっちはじゃあ、条件が一つなっ何っスか舌入れないでくれる…… えっだって…… だって？私、今まで知らなかったんだけどはい凄く、感じちゃうんだもん恥ずかしいのよ…… ちょっと、人の話聞いて! じゃあ、もっと感じて下さいよ。先輩、俺の事…… 『俺は先輩の口内を味わった。（おあずけ食らってた分も）先輩の可愛い告白も聞けたので、当分それをオ●ズに生きて行けそうだ。でも先輩は感じることが恥ずかしいらしい』すいません。俺、調子に乗っちゃってホントにね『こちらに顔を向けた先輩、その顔を見て俺は家まで送ることを決めた』なんっスっか、その顔は!　俺、家まで送りますわえっいいからいいからうん	ja	General	[ "放課後プレイ2", "ギザ歯と先輩と時々彼氏" ]	[]	1,280,394,151	1,548,573,485	https://i.pximg.net/c/60…8_master1200.jpg	false	{ "like": 5, "view": 1443, "bookmark": 5, "comment": 0, "marker": 1, "page": 1, "word": 1137, "chars": 2343, "readMins": 281 }	Unknown	false	{ "id": 1072524, "title": "放プレ２", "idx": 1, "complete": false, "next": 10673315, "prev": -1 }	[]
1,077	アリアンロッドリプレイAlpha第１話　Part2	[chapter:◆Opening 03◆　『弱い』は禁句（タブー）] PC① コネクション：シェンナ関係：依頼人推奨クラス：シーフorウォリアーレベル：１君は各地を回る冒険者。とは言ってもまだ未熟だ。経験をつむために今日も神殿に依頼を受けに行こう。そこに数奇な運命が待っていようともそれを乗り越えるのみ。そして神殿で一人の女性に出会った。ＧＭ：それじゃPC①のオープニングに入ろう。じゃあ自己紹介をどうぞ。れお（以下アル）：名前がアラストル＝カーバンクル。長いんで普通にアルでいいよ。サフィ：アルね。はいはい。しかしカーバンクルときたか（笑）。アル：んでライフパスが出自「料理下手」、境遇「謎を求めて」、運命「神の眷属」。まぁとある田舎で細々と暮らしている家に生まれたわけだが時々見る夢が気になって昔から旅立つことを決めていて、町道場をやっていた父親から一本取れたことを契機に冒険者として旅立ちました。ＧＭ：おお。なるほど。サフィ：「ぐふぅ……アルよ……強くなったな……」ガクッ。ＧＭ：いや、死んどる！？（一同爆笑）アル：本当に一本入れただけだから。その後二・三本返された（笑）。サフィ：ばしーんばしーん。アル：まぁぶっちゃけ他の二人に比べるとかなり平和な子供時代を過ごしてきています。ＧＭ＆サフィ：だねぇ。アル：年齢は15の男で。ウォーリア/ウォーリアのヒューリン。特徴として目の色が赤という。ＧＭ：ういうい。アル：まぁこれは特殊な効果なんか何も無いので、今のとこ（笑）。ＧＭ：演出だね（笑）。えーとそんなもんかね？アル：こんなもんかな。ＧＭ：じゃあオープニング入ろうか。アル：おう。 * * * ＧＭ：じゃあキミは……む？なにか（セイファーのプレイヤーに）会話が届いてないらしい。ちょっと待ってくれ。セイファー：会話が届いてないっていう会話が届いたんだが。ＧＭ：届いてるやん（笑）。アル：うむ。セイファー：会話が届いてないってとこからまた聞こえてきた。たぶん大丈夫。ＧＭ：OKOK。じゃあ戻ろう。アルは今キルディアにいるわけだがどうやってやってきたのかな？アル：んーとな、そもそもキルディアとパリス同盟を結んでいるキャラバンがあるんだよ。結構商品を運んだりするのが。サフィ：なるほどね。アル：そこに便乗させてもらった。サフィ：便乗ってのもアレだから護衛してきたっていうのはどうよ？アル：はい、ぶっちゃけそんな腕ないです（笑）。サフィ：そうか、確かにそうだ（笑）。ＧＭ：その通り。レベル１の冒険者にキャラバンの護衛は頼まないよなぁ（笑）。俺の脳みそではレベル２なら頼むということらしい。第2話参照。アル：まぁ若いて言うならキャラバンに親の知り合いがいたんだろう。ＧＭ：じゃあ特別に連れて行ってもらう馬車代なんかはタダにしてもらったと。アル：そうそう。その代わりに雑用の仕事は引き受けますって感じかな（笑）。ＧＭ：OK、それでキルディアまでやってきたと。サフィ：じゃあこんな感じ？キャラバンのおっちゃんが「よーう坊主大変だな。乗っていくか？」みたいな。ＧＭ：な、なんかそれは違う感じがする……（笑）。アル：どこの道路脇っすか（笑）。サフィ：えー。ＧＭ：だから父親の知り合いって言ったじゃん（笑）。サフィ：おぁ。聞こえてなかった。ＧＭ：んーとじゃあキルディアの首都ミースまでやってきたキミはキャラバンの馬車から降ろされ、門の前に立っていた。サフィ：「坊主ーしっかりやれよー」アル：おーう、サンキュー～。ＧＭ：おおおう、NPCが……（笑）。ま、まぁそう言って馬車は街の中に入っていったのかな。荷物を降ろしたりするためにね。一同：ああ、なるほどね。ＧＭ：ミースの街は君が住んでいた町よりも活気があり、冒険者や君の住んでいた町ではあまり見慣れなかったドゥアン族の人々がたくさん居るね。アル：おお～、やはり……これぞ冒険（笑）。ＧＭ：そして、君は気付く。サフィ：お？ＧＭ：ミースまでやってきたはいいが……お金が無い。アル：先立つ物がない……（笑）。サフィ：わいわいがやがやと周りが騒がしい中で呆然と一人で突っ立っているわけね（笑）。アル：な、何も考えていなかった……（笑）。サフィ：で、そんななか商人が「おい、坊主！どうだいこれなんか」とか（笑）。サフィ演出のＮＰＣは江戸っ子が多いらしい。ＧＭ：「今日取れたばっかりの活きのいいサボテンの肉だよ！買わないかいっ！」（笑）サフィ：サボテンかよ！（笑）アル：お、珍しいですね。ここではこんな物が売ってあるんですか。サフィ：「おうよ、この辺の名産品よぅ！どうだいいっちょぅ！」アル：おぉ～……一ついくらです？（笑）ＧＭ：「そうだな……一つ２０といったとこかな。どうだい他の店より安いよ、買わないかい？」アル：んー、ちょっと俺には高いですね～。もう少し安くなりませんかね～。ＧＭ：「そうだなぁ……まけて１５でどうだ！」アル：んー……そこをちょっと……（笑）。ＧＭ：「１３！」アル：２で。ＧＭ：２？アル：２。ＧＭ：２？アル：２。サフィ：それって十分の一じゃねぇか（一同爆笑）。ＧＭ：にこやかな笑顔を浮かべた店の主人と同じくにこやかな笑みを浮かべたアルの静かなにらみ合い（笑）。アル：（にこにことした表情）ＧＭ：（同じくにこにことした表情）サフィ：（ナレーション風に）冒険の第一歩、それは交渉合戦だった（爆笑）。ＧＭ：「あー、仕方ねえや。にーちゃん1個やるよ（笑）。ここには来たばっかりだろ」アル：おお、ありがとうございます。あなたはいい人だ（笑）。サフィ：「おいおいあんた気前がいいねぇ」とここで人物を増やす。ＧＭ：増やさんでいい（笑）。「まぁサボテンの肉は名物だからね。ここに来たら一つは食っておかないとな」アル：おー、どうもありがとうございます。今度金が入ったら自分の金で買いに来ますよ（笑）。ＧＭ：「（速攻で）よろこんで」アル：じゃあサボテンの肉を食いながら……。ＧＭ：もう食っとる（笑）。セイファー：そのまま食うんかい（笑）。ＧＭ：きっと生でも食えるんだろう。きっと（笑）。アル：やっぱり先立つ物が無いと何も出来ないからな。ＧＭ：おう。アル：そういえば冒険者の登録ってもう終わってる状態なのかな？ＧＭ：んー、きっと自分の町で終わらせたんじゃないかな？アル：それじゃあ情報でも集めに酒場にでも。ＧＭ：アリアンだと神殿だな。アル：んじゃ神殿にでも行こうかね。ＧＭ：うむ。神殿はミースの街の中央に建てられている。ミースの街の中で一番でかい建物だね。迷わずに着ける。アル：（トラベルガイドを見て）おお、本当に真ん中だ。ＧＭ：そうそう。では神殿に入ると「い、いらっしゃいませ～」と受付の人があわただしく声をかけてくる。サフィ：「いらっしゃいませ」って商売してるんじゃないんだから違うだろ（笑）。ＧＭ：そんなもんだ（笑）。アル：あわただしくって……。ＧＭ：「す、すいません。ちょ、ちょっとお待ち下さい～」アル：は、はぁ……。ＧＭ：で、見れば分かるんだが辺りは冒険者だらけ。一同：おお～。ＧＭ：中では神殿の神官の人もあわただしく働いている。サフィ：「すいません、少々お待ち……」どたーんばたーんがしゃーん。ＧＭ：「（ちょっと偉そうな女の人のニュアンスで）こらっ！何やってるのっ！早くしないとお客様を……！」サフィ：「すいません……！すいません、すぐに！」アル：……これが修羅場というやつか。ＧＭ：えー、冒険者の列は受付からずっと続いており……そうだな、例えて言うなら行列のできるラーメン屋ぐらい並んでいる。アル：ああ、なるほど（笑）。サフィ：んで、最後尾はこちらっていうプラカードを持ってるんだよ。アル：途中で2回ほど角を曲がるような。ＧＭ：うむ（笑）。何故か知らないが今ミースは新しい遺跡が発掘されて人が多いらしい。最初と最後で言ってることが違っている俺。アル：なるほど。冒険者ブームか。ＧＭ：簡単に言えばゴールドラッシュみたいな物だね。未踏地域に行くって感じで。アル：フロンティア精神盛んなこって。アルもそういう分類の冒険者のはずである。ＧＭ：まぁそういうのは並んでいる冒険者の人たちの喋っているのが聞こえるからすぐ分かるよ。サフィ：「財宝をゲットするのはこの俺だぜ！」「なーに言ってやがるんだ」みたいな会話か。ＧＭ：うむ、そんな感じだ。アル：おお！いい時に来たみたいだ。ＧＭ：しかし遺跡に入るには神殿の登録が必要なんだ。アル：そっか。どっちにしろこの列に並ぶことになるのか……。気が重いな。サフィ：そしてキミは持つんだ、最後尾はこちらと書かれたプラカードを（笑）。ＧＭ：（笑）。まぁ最後尾に行くだけでも２０分はかかる。アル：あ～……。（自分に言い聞かせるように）今日始めてきたばっかりだしな！もう少し神殿の中を見て回ろう！ＧＭ：そうだな……。じゃあキミが冒険者の列を見て、諦めたかのように神殿の中を見て回ろうとした時、依頼に来ていた女性がキミに声をかける。「あ、あの～～」アル：はい？俺ですか？ＧＭ：「もしかして冒険者の方ですか？」アル：はぁ……まぁ駆け出しではありますが。ＧＭ：「丁度良かった！」と彼女は喜んだ感じだ。アル：ほうほう。ＧＭ：「私、神殿に仲間を探しに着たんですよ」アル：てことはあなたも冒険者ってことですか？ＧＭ：「え～まぁそんなもんですね～」と言うね。アル：はぁ。ＧＭ：「えーとですね、私一人で遺跡の発掘調査にやってきたんですけど、新しい通路を見つけたんですよ～」アル：ほぉ～。すごいじゃないですか。ＧＭ：「でもその先はなんだか強そうなモンスターがいそうな気がして……。一人で行くには心細かったんですよ～」アル：なるほど。ＧＭ：「で、一人で行くのは心細いので仲間を探しに神殿までやってきたんですよ～」しばし考えるアル。約5秒。ＧＭ：「どうです！仲間になりませんか！」（←無理やり切り出した）サフィ：強引だ！（笑）アル：え、ええ。一人だったのでこっちとしてはかまいませんけど（笑）。サフィ：じゃあここでＰＣ①を活躍させようか。ＧＭ：ん？サフィ：ここで別の冒険者が絡んでくる。「（三下口調で）よぅよぅねーちゃん。そんな弱っちいな冒険者よりこの俺とどうよ」アル：……弱い？カチーンと来ますよ。ＧＭ：「ちょ、ちょっとこんなところで争わないで」（笑）サフィ：「（三下口調で）まーだ１５ぐらいのがきんちょじゃねーかよぅ」アル：てめぇ、ガキはともかく弱いってのはどういうことだ。サフィ：「（三下口調で）へへぇ、やるかぁてめぇ」アル：受けて立つ。ＧＭ：なんで！？（一同爆笑）サフィ：受けて立たれた（笑）。アル：表へ出ろー！（一同爆笑）ＧＭ：そんなところで神殿の人がやってきて「ちょ、ちょっと何やってるんですか！」とキミ達を仲裁にかかるよ（笑）。サフィ：仲裁にかかったか。ちっ。ＧＭ：そらかかるよ（笑）。サフィ：じゃあ冒険者の人たちも「ちっ、仲裁がかかったか……」とすごすごと帰る。セイファー：弱そうって最後に言い残していかないと（笑）。ＧＭ：「ま、まぁいいじゃないですか」アル：はぁ～……。ＧＭ：「まぁどうです？一緒に行きませんか？」アル：そうですね、新しく見つかったという遺跡。興味ありますからね。サフィ：（ひそひそ声で）名前ぐらい聞いておけー。アル：そういえば聞いてないな。ＧＭ：うむ「えーと、私はシェンナと言います」ハンドアウトに書いてあるとおりだ。「あなたのお名前は？」アル：アラストルです。アルって呼んでください。ＧＭ：「アル……アル君ですね。分かりました」アル：はい。ＧＭ：「じゃあ行きましょうか！」と手を引いてさっさと行くよ。アル：え？とっとっとっと……。（引っ張られている）サフィ：積極的だなぁ。アル：ええ、まぁやることも無いので引っ張られながらも着いていきますよ。ＧＭ：おう。じゃあこんなとこで一旦切ろうか。ちなみに遺跡に入るのには神殿の許可がいるって言ったけど一人持っていれば入れるんだ。んで、シェンナはその許可を既に持っている。一同：なるほど。ＧＭ：じゃあそんなとこで。彼女は嬉しそうにアルの手を引いていく。それは、どこか長い間待っていたかのように。そして、運命は動き出す。 [chapter:◆Middle 01◆　諜報活動は前途多難 ] ＧＭ：キミは渡された証拠を元に調べた結果、簡単に賊の正体が判明した。サフィ：ほぅ。ＧＭ：そしてキミは……えーと……。私はてっきりオープニングの演出で教授だと分かったと思っていたつもりだったがわかっていなかったらしい。ＧＭちょっと混乱。ＧＭ：えー、なんつーかな……。サフィ：うん？ＧＭ：相手がいると思われるところまで急いで走ってきた。（←超無理やり）サフィ：おお、なるほど。じゃあタッタッタッタと走って。ＧＭ：うむ。サフィ：んで、どこに着いたの？ＧＭ：（こっそりと吐血）セイファー：そこで「とうっ！」という声が聞こえたんだろ。ＧＭ：（助け舟がっ！）「とうっ！」セイファー：……は？未だに呆然としております（笑）。サフィ：助手……ではないみたいね。な、なんか呆然としてるし。ＧＭ：そこで一緒についてきた兵士が「サフィさん！こいつはヴェルサス研究室の助手です」サフィ：何っ！？捕まえなさい（即決）。ＧＭ：「はっ！捕まえます！」サフィ：どやどやどやどやと兵士が殺到する。ＧＭ：「教授がどこに行った？」サフィ：吐け！吐くんだ！（笑）セイファー：いや、（ここから一息で）ちょっちょっちょっちょちょっと待ってくださいちょっと待ってください。あなた方は何を言ってるんですか教授はどこに行ったんですか教授は何を言っているんですか。サフィ：教授？教授はね……っとこれは話したらまずいか。とりあえずね、教授が大変なことをしそうなのよ。それで今追ってるんだけど……キミ、知らないかしら？と短剣を突きつける。もちろん満面の笑みで。セイファー：あなたたち知らないんですか？あの教授の噂を。タダの変態ですよ、変態。ひどい言われようであるアル：ドアの外では他の兵士が「はいはい、入んないでー入んないでー。はいそこー、入ってくんなー」ＧＭ：もう諜報部ですらねえ（一同爆笑）。サフィ：じゃあここで、もしかしてさっきそこから脱出したのは教授？ＧＭ：そこで兵士が「サフィさん大変です。研究のデータが全てなくなっております。教授は既にここを逃げ出した模様です」サフィ：何ですって！？それを聞いて回りを探し出す。クローゼットとか開けて「ちぃっいないわね！」がしゃーんアル：（いきなり回りの生徒）「おい聞いたか？教授いなくなるらしいぜ」ＧＭ：「やった！俺、あの教授の授業嫌いだったんだよな。わけわかんないことばアル：「誰か落ちたぞー！」（笑）サフィ：じゃあ視線が上から下に。ＧＭ：いや、見えないから（笑）。サフィ：何っ！？ＧＭ：部屋の構造を考えようぜ（笑）。サフィ：ん……？いま学園のところに来たのかな？ＧＭ：（うあう……無理やりだけど仕方ない）ＰＣ③のオープニングでやったろ？アル＆セイファー：うん。ＧＭ：飛び降りた瞬間にドア開けたろ（笑）。アル：あーあー、あの足音か。サフィ：あぁあぁ！そういうことね（笑）。ＧＭ：汲み取ってくれなかったかっ（笑）。パスが悪かったです。はい。サフィ：すまねぇっ。そこまでは。アル：いやー、飛び降りた事実が面白すぎて足音のこと忘れてた（笑）。もっともであるサフィ：いやー、こっちは記憶にあったんだけど学院の生徒かと思ってた（笑）。また金を使ってるとかね。ＧＭ：お、おおぅ。アル：つまり、そんなほのぼのとした内容じゃなかったわけだ。ＧＭ：さあどうかなっ。調べれば分かることだけど（笑）。サフィ：じゃあバーンとドアを開ける。んでそこで「とうっ！」って聞こえるんだな（笑）。ＧＭ：「とうっ！」（笑）。丁度窓から飛び出した教授が（笑）。サフィ：そしてドンッ！という音がして「誰か落ちたぞー！」って聞こえるんだ。ＧＭ：（笑）。しかし音は無い。窓の外を見れば教授は風のように消え去っていた。アル：おお。サフィ：ああっ！？にーげーらーれーたー。セイファー：人の形に穴が開いてたりしないのか（笑）。サフィ：それは漫画だ（笑）。ＧＭ：ふふっ、教授を舐めるな……！アル：そこは流石教授と言っておこう。ＧＭ：（笑）。そしてその部屋にいるのは呆然と窓の方を見ている一人の男性。サフィ：じゃあそこで武器を構えます。君は？助手？と言って半分脅すようにチャキっと。っかり喋ってさ」セイファー：「やったやった」ＧＭ：（笑）。（兵士に戻して）「で、どうしますサフィさん？」サフィ：そうね、とりあえずこの助手を捕まえなさい。追跡が先よ。と言って連行します。ＧＭ：連行します。セイファー：とりあえず良く訳も分からないまま連行されます。頭の上にハテナマークが出ているぐらいの感じで。ＧＭ：「はいはい見ないで見ないでー」周りの野次馬の学生をかき分けセイファーを連れて学園を出た。というとこでシーンアウトっ。サフィ：諜報部だから絶対一人で行動してると思ったんだよ～（笑）。ＧＭ：まさか（笑）。アル：兵士が「はいどいてどいてー、諜報部が通るよー」ＧＭ：どこが諜報部だ（一同爆笑）。サフィ：キルディア騎士団がすごいダメになったぞ（笑）。ＧＭ：（笑いながら）じゃ、じゃあそろそろシーンを……。サフィ：周りの学生が「へぇ、あれが諜報部かぁ。始めて見たよ、すげぇなぁ」とか（爆笑）。ＧＭ：（つられて笑いながら）「すっげ、あれが噂の！」で、でシーンを切ろう……。サフィ：でっ!で……っ!（←まだ言っている）ＧＭ：シーン切るぞ！（一同爆笑）	ja	General	[ 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1,104	02	「ああ、面倒臭いっ」「…なにがですか？」「何がって、全部だよ。何もかも全部っ世の中面倒臭いもので溢れているとは思わないかい」「さあ、どうでしょう」「どうじゃないよ、全部面倒臭いんだよっ」「たとえばどんな？」「説明するのだって面倒臭いよ。なんかもうこうしてるのも面倒だなあ、あぁあっ生きてるって面倒臭ええ」「……なら、死にますか？」「―へ？何言ってんの、あんた。…ってなんであんた銃なんか持ってんだよ。……つうか、やめろよ、―うわああっ！」「…なんて、撃つわけないでしょう。ほんの冗談です。で、どうですか？死ぬのってもっと面倒臭くありません？」「……は、はは…そ、そうだね………」「ねえ、さっきから黙っちゃって、どうしたのさ」「…僕に言わせるとさ」「なに？」「ああいう奴こそ面倒臭いと思うんだ」「ははっそれ言えてる」	ja	General	[ "オリジナル" ]	[]	1,280,394,254	1,280,394,254	https://i.pximg.net/c/60…0_master1200.jpg	false	{ "like": 0, "view": 333, "bookmark": 1, "comment": 0, "marker": 0, "page": 1, "word": 163, "chars": 422, "readMins": 50 }	Unknown	false	null	[]
1,113	恥知らずなカイ使いがいた！	俺はソルを使い手なんだが相手が残念な事にカイを使ってきたので「お前それで良いのか？」と言うと「何いきなり話かけて来てるわけ？」と言われた。俺の弟がカイの熟練者なのだがおれはいつも勝つから相手が気の毒になったので聞いただけなんだがむかついたので「お前ﾊｲｽﾗでﾎﾞｺるわ・・」と言って開始直後に力を溜めて前ﾊｲｽﾗしたら多分リアルでビビったんだろうな、、ｶﾞｰﾄﾞ固めてたからｷｬﾝｾﾙしてｶｶッっとﾀﾞｯｼｭしながらﾊｲｽﾗしたらかなり青ざめてたおれは一気に空中にとんだんだけどカイが硬直してておれの動きを見失ったのか動いてなかったからｺﾏﾝﾄﾞ投げでｶﾞｰﾄﾞを崩した上についげきのグランドヴァイパでさらにﾀﾞﾒｰｼﾞは加速した。わざと距離をとり「俺はこのままﾀｲﾑｱｯﾌﾟでもいいんだが？」というとようやく必死な顔してなんか剣のはしっこから氷出してきた。おれはしゃがみダストで回避、これは一歩間違えるとｶｳﾝﾀｰで大ﾀﾞﾒｰｼﾞを受ける隠し技なので後ろのギャラリーが拍手し出した。俺は「うるさい、気が散る。一瞬の油断が命取り」というとｷﾞｬﾗﾘｰは黙ったカイは必死にやってくるが、時既に時間切れ、下段ｶﾞｰﾄﾞを固めた俺にｽｷはなかったたまに来る下段ｶﾞｰﾄﾞでは防げない攻撃もキックで撃退、終わる頃にはズタズタにされた金髪の雑魚がいた [newpage] 「いつでもﾊｲｽﾗでトドメは刺せた、あの時氷だそうとしたときにも実はズタズタに出来た、」とかいったそしたら「いや今のハメでしょ？俺のシマじゃ今のノーカンだから」とかいったので俺がヒト睨みするとまた俺から視線を外した、２戦目は俺のﾊｲｽﾗを先読みしてたみたいでいきなりバックステッポで回避された「ほう、経験が生きたな」と少し誉めるとｼﾞｭｰｽをおごってくれると言う約束をしたので空中でダストを当てて一気にかけよりダストと足払いの二択を迫り５回くらい足払いしたら死を感じたのかｶﾞｰﾄﾞしようとしたので近づいてﾊｲｽﾗ投げをお見舞いしてやった、絶望でダウンしているところにｷﾞﾛﾁﾝのﾊｲｽﾗがダブルで入れた。「今のがリアルでなくて良かったな、リアルだったらお前はもう死んでるぞ」というと想像して圧倒されたのか動きが鈍くなったのでガンフレで動きをコントロールしさらに時間までコントロールしていることにも気付かせずにﾀｲﾑｱｯﾌﾟさせた。そしたら「まただよ（笑）」とか負けたくせに言いワケ言ってたから「限られたルールの中で勝利条件を満たしただけ」といったら顔真っ赤にして３戦目はけっこう攻撃的だったけど挑発に軽々と乗ってくる馬鹿には確実な死が待っていた。ハイスラの恐怖が完全に摺り込まれている為思うように近づけないでいるようで空中来たらキックでけん制し飛び込んできたら前ハイスラでいつの間にかｶﾞｰﾄﾞｹﾞｰｼﾞは光っていたから「グランドヴァイパでトドメさすよ」と言うとカイは必死にｶﾞｰﾄﾞしたから狙い通り３段目くらいをロマキャンすると予想通り青ざめてｶﾞｰﾄﾞしてたから投げで強打したのちハイスラでトドメ。あとはﾀｲﾑｱｯﾌﾟまで粘った。俺の下段ｶﾞｰﾄﾞは固く、隙を見せなかった。カイも下段ｶﾞｰﾄﾞできない攻撃してきたけど反撃もここまで。残念ながら前半の遅れを取り戻す事が出来なかった。 [newpage] その後ボコボコにして圧勝してやった変な空間になったので俺はミステリーを残す為勝ちの画面になったと同時に家に帰ったが多分不良界で伝説になってる	ja	General	[]	[]	1,280,394,317	1,280,394,973	https://i.pximg.net/c/60…6_master1200.jpg	false	{ "like": 5, "view": 806, "bookmark": 2, "comment": 0, "marker": 1, "page": 3, "word": 799, "chars": 1495, "readMins": 179 }	Unknown	false	null	[]

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Dataset Card for ilovehentai9000/i-love-reading-pixiv-novels

Dataset Details

Dataset Description

This is a more or less raw dump of pixiv novel data (13,012,017 documents to be exact.)

Are you the hacker?

I scraped pixiv on the same day of the Kadokawa site issues. I had no clue about the issue surrounding nicolive, etc until I noticed after the scrape was done.

around 8 hours before I started the scrape, the websites(?) went down. Soo...

Uses

Consider not using it. I'm warning you. Don't use it--. ^{Dammit! I told you not to use it!}

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GAYSEX-Dont Be A Prick License

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@online{ilht9000ilrpn
    title={I love reading pixiv novels}, 
    author={ilovehentai9000},
    year={2024},
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